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冲方丁 / 角川文庫 (21件のレビュー)
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みさき
江戸が東京になったのは最近なんだなと、歴史を辿ってくると実感。こないだまで平安鎌倉読んでたからなぁ。室町桃山あたりも探してみるかー。歴史苦手でも読める。
投稿日:2024.04.05
Penguin
『天地明察』がとても面白かったので、冲方丁の他の歴史ものも読んでみようと手に取った一作。 幕末も幕末、江戸の無血開城直前における西郷と勝海舟の二人の、江戸での戦争を避けるための駆け引きが本筋。カバー…画の荒々しい感じをよそに、血湧き肉躍るような戦いは一切出てこず、二人の心の動きや会話が繰り広げられる。 それが退屈かというとまったくそんなことはない。勝は、なんとかして主君の徳川慶喜に少しでも有利な条件を勝ち取りたい。西郷も、新政府軍には強硬派もいるものの、本人としてはなんとかして平和に主権交代を成し遂げたい。 その主張をストレートには表に出せず、それでもそれぞれの目的を達成するために交渉が繰り広げられる様を、読み手をはらはらさせながら展開していくのはお見事。 このあたりは題材としては手垢がつきすぎているし、冲方丁の筆致も一部司馬遼太郎っぽい感じになったりするが(これはもうどうしようもないね)、それでも独自の視点で切り込んだとても面白い作品だったと思う。続きを読む
投稿日:2024.02.12
rudolf0414
周りの人間の理不尽さや利己的な振る舞いに、何度も何度も悪態をつきながらも、決して大義を忘れずにやるべきことを粘り強くやり続ける麒麟児たちの姿には、ただただ畏敬の念を感じる。その一方で、こうも報われない…、理解されない状況で行動を辞めない姿には、「なぜそうまでできるのか」「なにが彼らをしてそうさせるのか」と、素直にはてなの気持ちが湧いてくる。そういう点も含め、常人には理解できない麒麟児なんだろうか。続きを読む
投稿日:2023.09.24
まさひろ
混乱する時代、過激な行動や集団暴発を防ぐために自身に矛盾やジレンマを抱えつつ最善の行動を選択する。そういった生き方を勝海舟と西郷隆盛の2人の交渉の中で描いた作品。
投稿日:2023.04.05
bookmania1105
冲方さんの筆の運びは、やっぱり上手。ぐいぐいと引き込む手腕はさすが。でも、歴史ものに興味の無い僕には、ちょっと分けわからない(涙) 大きな時代の流れを作る努力した人達より、その流れの中でもがく庶民の話…は好きなんだけど・・続きを読む
投稿日:2023.03.20
たきたろう
他の幕末関係の本を読んで勝海舟が好きになったが、この本を読んでさらに好きになった。 戦いというのは闘争だけを指すのではなく、目的を達成するあらゆる手段をいうのだなと思った。
投稿日:2023.02.01
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