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鬼頭香月, コトハ / ティアラ文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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柚りゆう
このレビューはネタバレを含みます
お互いに相愛で何の問題もなく見えたのに、ヒーローがまさかの婚約拒否!!(公衆の面前で、というか国王に面と向かって) あなたどう見てもヒロインのこと好きだったじゃない!理由を言いなさいよ!と思いつつ読んでいると、ヒロインもわけがわからず私を傷物にしておいて!と叫んでしまう(公衆の面前で)いいぞもっとやれ~~~(笑) お姉さまにいびられつつ国王に平謝りするヒーローのシーンがハイライト。お姉さまの性格も好き。 そんな序~中盤のどたばた展開がすごく楽しいです。 その後ヒーローの重い事情や婚約拒否の理由もわかってきて、ラストはあっさりラスボス改心、だったけどめでたしめでたし、で良かったです。
投稿日:2022.12.15
いこ
ギルバートに恋心の自覚がなかったことに結構驚かされた。 なくてあの甘やかしだったのかい! 自覚してからは、自身の出生に纏わる柵で身動き取れなくなるどころか、マリーを一度振るという悪手を打つ羽目になってしまうあたり、なかなかの不憫である。 両思いになったらなったで、その柵が解消されるまでは子種を彼女に与えなかったのは律儀だし。 ワケあり騎士団長は大変なのである。 マリーも兄姉が目立つ分、かなり理不尽な評価と扱いを受けてきた子だが、その経験がギルバートの柵を解き放つ手助けになろうとは。 後にギルバートの身内が登場するが、彼を理解し、彼と国に平和をもたらすための架け橋にマリーがなる。 もう誰も彼女を貶す人はいないだろう。 想定外だったのは、その身内が最終的にマリーに惚れちゃった点か。 そこはすぐさま結婚してことなきを得たが、ギルバートの心中を察すると、気が気でなかっただろうなあ。 その辺りのことも含めて全てを把握していたマリーのお兄様の凄さも際立った訳だが。 作中、一番視野が広かったのは彼だろう。 妹のことになるとシスコンを拗らせて心は狭くなりがちだが、有能な王子であることに違いはない。 恐るべし、お兄様。
投稿日:2021.11.20
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