【感想】世界でいちばん弱い妖怪

キム・ドンシク, 吉川凪 / 小学館
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • 肉

    異形の妖怪と人間が引き合わされているが、人間のいやなところが妖怪の醜さに負けていない。
    世界でいちばん弱い妖怪とは人間のことなのではないか。

    投稿日:2023.07.26

  • Nagiko

    Nagiko

    小説をまともに読んだことのないブルーカラーの労働者が仕事中に思いついた物語という裏話に驚いた。星新一のショートショートみたい。

    投稿日:2023.02.22

  • かとのひも

    かとのひも

    このレビューはネタバレを含みます

    ◎学歴をもたず本も読まなかった青年がふとしたことから、ネットに投稿したショートショート。
    韓国で支持を受け、書き続けた物語は数百編にのぼる。

    ・悪魔や天使、妖怪など、人間に持ちかける取り引きや願い。悪意をひそませたもの、ありがた迷惑なもの、間抜けなもの、真っ直ぐなもの。人の欲を引きずり出していく

    〇あらけずりで玉石混淆。ときおり、ほろりとさせられたり、ニヤリとさせられたり。
    韓国の文化が出ているところには、異国の空気を感じる。
    SFホラー・ショートショート集

    〇気に入ったもの
    「タトゥー」
    ファッションで“慈善”を行うことの醜さとしっぺ返し
    「六本の矢」
    なるほどなあ…
    「プルスマ、プルスマナス」
    進撃的な恐怖と星新一的なラスト
    「新米悪魔との取り引き」
    悪魔よ…


    〇タイトルはかわいらしいが、学校には高校くらいからかも

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.06.25

  • おかみさん

    おかみさん

    バイク川崎バイクさんの短編小説『電話をしてるふり』に似てるが、バイク氏よりこちらの方が面白いオチが多かった。

    何より作者のバックボーンが、内容に切実な真実味を漂わせるので★多めです。

    投稿日:2022.03.13

  • ラッキー

    ラッキー

    悪魔や妖怪、エイリアンなどが出てくる、ブラックショートショート作品。「人間の心の弱さ」「目先の欲」など、風刺的な物語も多い。

    投稿日:2022.03.10

  • kayacom

    kayacom

    とてもおもしろかった!
    さまざまな妖怪が出てくるショートショート集。
    どの妖怪も見た目はグロテスクなのに、どこか抜けていたり、慌て者だったり、やけに丁寧だったり…そんな妖怪たちが突然人間界にやってくるから、人間たちは大騒ぎ。妖怪たちの自由さ、おおらかさに比べて人間達の了見の狭さ、欲の深さには呆れつつ、でも現実に妖怪が来たら同じような言動をしそうだな、というシュールさがスパイスになっている作品ばかり。
    子どもから大人まで楽しめる作品。

    著者は中学を中退して工場で働いていて、小説とは無縁の生活だったにも関わらず、ふとしたことでインターネットの掲示板に作品を投稿し、それを読んだ人たちがアドバイスをすることでどんどん作品がブラッシュアップされていき、全集の出版にこぎつけたとのこと。
    きっと人柄や正直さに惹きつけられた読者がたくさんいるんだろうな、と作品を読んでいても感じられる。
    続きを読む

    投稿日:2022.02.01

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