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瀧羽麻子 / 新潮文庫 (33件のレビュー)
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まる
小さなレストラン・ファミーユを舞台に、6つの物語の主人公たちの料理にまつわる思い出や悩み、未来のこと。 家族の在り方、結婚、就職…。 嬉しかった日も、悩んだ日もいつでもそこには温かな食事があること。… 人の数だけ、家族の数だけレシピがあって、作る側、食べる側それぞれにたくさんの想いもあって、当たり前のようにテーブルに並べられている食事は元気の源なんだと、改めて気づかされた。 個人的には「花婿のおにぎり」が好みで、少しうるっときた。 とても優しくて心温まる物語。続きを読む
投稿日:2024.04.19
epi
読み終わったあと、「面白かったー!」と思わず声が出ました。 2つの家族が登場するのですが、1人ひとりが主人公。家族のつながりと美味しいごはんを楽しむことができます。全エピソード好きなのですが、特に「…花婿のおにぎり」がウルっときました。それぞれいろんな想いを抱えて、精一杯生きているんだなあと思います。 誰も嫌な人が出てこないので、ほっこりした気持ちで読むことができました。 続きを読む
投稿日:2024.02.04
quatorze
このレビューはネタバレを含みます
食べものをめぐるわたしたちの物語。 フランス家庭料理のレストラン・ファミーユで働く啓太と、看板娘の真衣。2人の家族の顔合わせの日、啓太の母・美奈子は現れなかった。バリバリと働く美奈子を父・雪生は庇う。真衣の父・正造は不機嫌を隠さないが母・芳江は穏やかだ。主人公と時間が代わりながら綴られる温かな連作。 自分の望む仕事を自分の望むようにできるのが一番だ。男だから女だからという価値観にも、会社員か自営業かというくくりにも縛られることなく。登場人物たちは順風満帆な働き方をしていた訳ではない。ぶつかりながら傷付きながら、自分の道を歩いている。それを助けているのは側にいる人である。自分の幸せを案じる人がいる。それは何よりの幸せである。うまく言葉にできない気持ちも、本気で思っていればいつかは伝わる。そんな希望が感じられる。
投稿日:2024.01.02
葉月
初めて読む作家さんです。 私の知る家族の形ではないけれど、とても素敵だと思いました。 やりたいようにやったらいい 突き放されるように感じるその言葉。 自信のない私には荷が重そうですが、もしもそういう育…ち方ができていたなら、いちいち不安になる心根が少しは違っていたのだろうかと思ってしまいました。続きを読む
投稿日:2023.12.29
m
それぞれの視点で進んでいく物語は、ほかの物語とは違う雰囲気で読めるので個人的にとても好きです。 啓太の視点からでは、約束を守らず、仕事にしか興味のない至らない母であっても、母(美奈子)の視点から見る…と、約束を守ろうとしていることや約束を守れなかったことに対する後悔をしっかりと感じていて、息子(啓太)のことを本当に気にかけていることが感じられる。 ほかの登場人物に至っても、一方の視点からだけでは、感じることの出来ない感情を掬いとることのできる構成となっていて、読みやすかった。 もっと深い所(続きの物語)までとても気になりました。続きを読む
投稿日:2023.12.09
あい
かなり読みやすい。すぐ読める。家族関係で悩んでる時ならグッとくるかも。 いくら仕事だからって両家顔合わせを連絡も無くキャンセルする母親はどうかと思う。後日謝りに行ったとはいえ良い感じの話にできるものなのか。忙しい社会人になったら見方も変わるのか。
投稿日:2023.11.27
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