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高良勉 / 岩波文庫 (4件のレビュー)
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知之介
柳広司「南風に乗る」で知った山之口貘の詩集(岩波文庫)、時間をかけて味わった。好きになった。 最後に高良勉の解説を読み、柳広司の小説通りの人だと得心しさらに好きになった。 これからも時々はページを繰る…ことになるだろう。続きを読む
投稿日:2023.08.16
のり坊
高田渡の「生活の柄」♪を久々に聴いて同郷だし同じ高校だし一応読んどくか⁈ でも読み進めるにつれ頭が痒くなって来た
投稿日:2017.06.25
suenaganaoki
詩を読みながら、身体が軽くなる心地がしました。 優れた詩というのは、なべてそういうものかもしれませんが、リズムがいい。 リズムがいい詩は、心だけでなく、身体にも響きます。 山之口貘は1編の詩を完成させ…るまでに、200~300枚も原稿を使ったそう。 それも頷けるというものです。 リズムがいいというのは、平易な言葉を使っていることも与っています。 恐らく中学生程度の国語力があれば、難なく読めるのではないでしょうか。 内容が薄いというわけではありません。 むしろ、濃密。 言葉は平易ですが、徹底的に選び抜かれ、緻密に組み立てられているのが分かります。 テーマは、貧乏生活や結婚願望、故郷の沖縄などなど。 どれも悲惨に描けば描けるテーマです。 ただ、山之口の詩は独自の諧謔にあふれ、明るさに満ちています。 本当に、どれも熟読玩味したい詩ばかり。 私は特に、結婚願望について書いた詩が気に入りました。 以下は、「求婚の広告」という詩です。 □□□ 一日もはやく私は結婚をしたいのです 結婚さえすれば 私は人一倍生きていたくなるでしょう かように私は面白い男であると私もおもうのです 面白い男と面白く暮したくなって 私をおっとにしたくなって せんちめんたるになっている女はそこらにいませんか さっさと来て呉れませんか 見えもしない風を見ているかのように どの女があなたであるかは知らないが あなたを 私は待ち詫びているのです □□□ 書いていて、あらためて、リズムがいいのが分かりました笑。 結婚願望について、これだけストレートに思いを発露した作品を私は知りません。 それどころか、一般の日本人男性は照れもあるのか、結婚については、突き放したり、斜に構えたり、ひねくれた態度で臨むのが常で、肯定的な場合でも、とても控えめです。 それだけに、山之口のこの詩はとても新鮮に映りますし、私は好感しました。 私でも知っている金子光晴に、「日本のほんとうの詩は山之口君のような人達からはじまる」とまで言わしめた山之口貘。 素敵な詩に出合うことができました。続きを読む
投稿日:2017.06.14
みよし
このレビューはネタバレを含みます
平易な言葉で書かれているけれど、それが何を意味するのかがよく分からないことがある。読み手に考えさせる作品が多い詩人だと思った。世界が下から上へと拡大していくのが面白い。ほかの詩人にも通じることだと思うが。
投稿日:2016.07.20
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