【感想】迷路の花嫁

横溝正史 / 角川文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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ブクログレビュー

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  • Kani

    Kani

    敵は絶倫中年男⁉︎笑
    やはり愛がないとね…ꉂ(ˊᗜˋ*)



    ある夜、小説家の浩三は不審な女を目撃する。
    女が出てきた家には、霊媒師の全裸の死体が横たわっていた。周りには血塗れのネコが5匹鳴いている


    推理小説には絶対的な悪人が出て来がちですが、こいつには呆れた(^▽^;)

    いったいどうやったらこの方法で女を囲えるのか不思議だ。
    しかもこいつが言う『霊的エマナチオンを注入』に爆笑した笑
    全国の男が知りたがるであろう絶倫男のキモい誘惑笑笑
    イケメンだったら良いという訳ではないが、まだマシだな。
    コイツの頭の中は、そんな事でいっぱいなのだろうか。いそいそと準備万端でスタンバイする様子を想像すると吐き気がする。
    しかも、囲う女は美人ばかり…。
    まぁ、小説の中の世界は美しくありたいので良しとする。

    そして今回の死体もまーた派手ですね(〃´-`〃)♡
    血に塗れた猫達……。
    血を舐めてしまった猫も…。
    死体は妖艶な美女なのでそれもまた良い✧

    なんと言っても魅力的なのが家系の複雑さ。
    横溝正史小説に人物メモは欠かせない。
    私の脳みそでは、メモしないと後ほど絶対後悔する。

    今回、金田一耕助は浩三の探偵ぶりを見守る役回り。
    控えめな出演でした。

    浩三、有能すぎ♡


    さて、次読む横溝正史本、いよいよ『犬神家の一族』行きましょうかね❀.(*´▽`*)

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    投稿日:2023.11.08

  • いこ

    いこ

    このレビューはネタバレを含みます

    金田一耕助の物語としては異色だろう。
    彼はあくまで添え物的な立場だし、推理がメインかというとそうでもない。
    金田一耕助ものらしい凄惨な殺人事件も起きるが、中盤は寧ろ殺人事件の話の影がなくなるほど。
    これは資産持ちの小説家の男性による、ある霊媒師に食い物にされていた女性たちの救済の物語だった。
    この男が段々と羽をむしられるように丸裸になっていく終盤はすかっとできた。
    女性たちも一部を除いて、いい相手と出会えて救われたのもよかった。

    ただそんな彼女たちを救った英雄の末路が……
    最初は信用ならないなこいつと思いながら読んでいたのに、最後は「おい、おまえ消えるのか!?」と動揺する羽目になってしまった。
    まあ、金田一耕助ものだと、この立場の人は大抵こうなるので、逃れられない運命だったのかもしれない。

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    投稿日:2023.09.09

  • WOOO

    WOOO

    このレビューはネタバレを含みます

    めちゃくちゃ面白かった。今までの殺人事件の謎を解いていく話というよりも、最低非道な人間にやり返すというか痛い目をドンドン見させていくというスカッとするような物語だった。いつしか、殺人事件の犯人を見つけるよりも、最低非道な人間が落ち目になっていく様子をドキドキしながら折っていた。ただ最後はハッピーエンドなんだろうけど、物悲しいもので涙が出た。もちろん奇怪な犯人を追い詰めるのも楽しいのだけど、今回みたいな敵討ちのようなスカッとする話も気分変えというか良かった。

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    投稿日:2023.06.26

  • ともつん

    ともつん

    横溝作品としては物足りなさでいっぱいです。
    序盤の殺人事件がセンセーショナルだからワクワクしたのに、事件の推理というよりは、その背景にある宗教絡みの男女問題が中心の人情モノといった感じです…

    投稿日:2022.09.13

  • ゆきなし

    ゆきなし

    女王蜂に引き続き、「相手を見つめるだけで男女の御祈祷()に引きずり込めるオヂサン」が出てきたことだけ面白かった。男も女も応援したいひとがいなさすぎて誰がどうなろうが結構どうでもいいかな…と思ってしまった。ナツメさんの良さってなに?顔?なよなよして頬を赤らめてうつむき、でもヤることはヤる女って感じで一番苦手だった。続きを読む

    投稿日:2022.02.01

  • diver0620

    diver0620

    久しぶりの金田一シリーズ。狂気の表情を浮かべる猫の表紙。これは冒頭の惨劇のシーン。
    ダ・ヴィンチ別冊のムック「金田一耕介the Complete」も合わせて読みながら横溝世界を堪能しました。時代設定としては戦後10年、出版も同じくらいの時期のせいか「戦災」跡の描写が生々しく、今読むと別世界のように感じられると共に非常にリアルな情景です。
    今回は金田一はほとんど登場せず、複雑な仕掛けを解くというより、苦境に陥った人々を掬い上げる男の活躍を描くサスペンス比重が高い。共感してほしい、かまってほしいとか
    、すぐに心折れたとかが多い今と違って、弱音を吐かないとかなんとしてもやり抜くとか昭和の理不尽なまでのメンタルの強さが魅力的に映ります。もはやこんなところも異世界
    と感じてしまう今の自分のひ弱さがショック。優しさが滲み出るシーンも多く、金田一シリーズの中でも特に印象深い作品でした。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.16

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