【感想】伯爵と成金―帝都マユズミ探偵研究所―(新潮文庫nex)

堀川アサコ / 新潮文庫nex
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
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ブクログレビュー

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  • たなか

    たなか

    このレビューはネタバレを含みます

    おもしろかったけど、最後が唐突に終わった。解けない謎の正解が気になる。余白を残すタイプか〜。聡明じゃないから正解を示してほしい気持ち。読んでいる中でキャラクターに惹かれていった。

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    投稿日:2024.02.12

  • risarisa

    risarisa

    昭和初期の東京で、顔のいい探偵と助手がエログロナンセンス事件を解決してゆくミステリー。表紙イラストまんまの内容。期待したよりも現代風ではあったが、その分読みやすいとも言える。

    一種の擬似BLとしても楽しく読めた。女っ気の乏しい男2人が出会ってすぐに同居をはじめたり、ピンチのたびに颯爽と相棒を助けたり、いつの間にか共にいるのが自然になってくつろいでいたり、といったバディドラマも静かに展開するので、この2人はどうなるんだろうかという期待でもって物語の最後まで興味が持続した。

    それにしても、新潮文庫のはずなのに、なんだこのラノベのようなブックデザインは。本当にこれは新潮文庫なのか?背表紙はむしろ講談社文庫っぽくないか?と訝しみつつ読了後に調べたら、「新潮文庫NEX」という新レーベルだった。自分にとっては、小説の内容よりも衝撃的だったかもしれない。あの新潮社がラノベレーベルを⁈という衝撃である。

    新潮文庫NEX。ロゴがゲシュタルト崩壊を起こして文字と認識できないあたりいかにも令和だ。キャラクターと物語の融合がコンセプトのレーベルだそうだ。

    確かにこの『成金と伯爵』も、イケメンキャラクター達の存在感と関係性の力学で読ませる物語だった。物語の駒というよりも一種のアイドルのようなキャラクターと言えば伝わるだろうか。コンテンツが飽和しきった世の中で、現代人がお金を出すのはコレだと新潮社が判断したという所に時代を感じた。

    大手出版社も生存競争の真っ只中にあるのだなと改めて思った。角川書店はウェブ漫画への切り替えが上手かった。青林堂は結局今どうなったんだ。内容とは無関係に、出版社の行く末にあれこれ思いを馳せる読書だった。
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    投稿日:2023.05.22

  • 珈琲と蜂蜜

    珈琲と蜂蜜

    読み進めるうちに成金の道楽息子がことのほかいい奴に思えてきてしまう。
    終わり方をみれば、これ2巻もあるのかな?という期待も。

    投稿日:2022.12.26

  • 縹リツ

    縹リツ

    2巻を本屋で見かけて気になったのでブクログで1巻の評価を確認したところ、そんなに高くなかったので一旦は退けたのですが、やっぱり気になったので読んでみました。初めての作家さんです。
    犯人捜しをするミステリーではないし(すぐわかる)、ホラーというほどでもないし、バディというにはまだ黛さんは「実はこうなのだよ」系だし、全体をつかめていない印象ですが、嫌いではなかったので続きも読もうと思います。続きを読む

    投稿日:2022.12.18

  • ナオ

    ナオ

    大正情緒を引きずる昭和6年、1人の強欲成金が顔を赤いペンキで塗られた異様な死体となって発見された。冤罪を着せられた放蕩息子の牧野心太郎は、真犯人を捕まえるために、タダで探偵をするという奇特な伯爵家の次男坊・黛望(ルビ:まゆずみのぞみ)を頼る。一方、巷では同様の死体が次々見つかり、「黒影法師」なる者の仕業と噂になっていた――。



    続編ありきな感じでの書き方。心太郎の父親を殺したのは、本当は誰だったのか。心太郎の実家にあった蛇体の女のブロンズ像の謎。心太郎を襲った仮面の男や謎の組織。全ての章が伏線となっていたが、結局この1冊では解決せず。それって、続編があるからだよね…?



    探偵とワトソンのバディもの。伯爵家の次男坊の黛と成金のどら息子の心太郎。好きなのは、黛研究所にいるミネさんがいい味出してた。なんか2人のお母さんみたいで好きだわー。寒いから今日はビーフシチューですよって言われた2人が「うわぁ」って喜んだの微笑ましかったし、警察に連れて行かれた黛を見送るミネを励まして、逆に励まされるの本当に良かった。2人とミネの関係が、もう母と子ではと思ったり。



    続編はいつになるのか分からないけど、出たら読みたいなぁ。謎が謎だけを呼んで終わった感あるし、これだけ風呂敷を広げて回収は各自で!はないよね…



    2022.10.21 読了
    続きを読む

    投稿日:2022.10.21

  • うさぎ

    うさぎ

    同作者さんの幻想シリーズが大好きで読んでみたけど…うーん…イマイチでした。
    短編集ですが、出てくる人達が絡み合っててお話は進みます。でも主人公はじめ助手以下、どのキャラも魅力を感じられず。
    時代設定のせいもあるんでしょうがちょっとグロい場面もあり、苦手。
    期待してただけに残念。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.25

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