【感想】下町ロケット ヤタガラス

池井戸潤 / 小学館文庫
(38件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
20
12
3
0
1

ブクログレビュー

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  • 小寅

    小寅

    Amazonオーディブルで聴いた。

    面白かったけど、伊丹と重田の復讐心の陰湿さ、氷室、稲本、吉井の胸糞悪さがしんどかった。
    的場には別に…。
    佃と財前は聖人すぎる(笑)。

    伊丹は人が変わりすぎダヨネ。続きを読む

    投稿日:2024.03.02

  • maki♪

    maki♪

    重田、伊丹vs的場がダーウィンVS帝国重工になり、その過程で技術の盗用があったり、そして、帝国重工の的場・奥沢のプライドとか。さらには家業の農業をついだ殿村のあたりも。どんどんきな臭くなって、どうなる事やらと心配したけど、やっぱ、佃航平の「人が好すぎる」その気持ちが、成功を呼ぶのね。
    殿村の退職が、佃製作所の新しい未来を引き寄せた。そのあたりの回収の仕方が、見事だったな~。
    あ、稲本さんが根っからの悪じゃなくてよかった(^^)
    私自身、米作りは割と身近なのでより、没入して楽しめた。
    産業ロボットかぁ。。。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • ジンペイ

    ジンペイ

    ちゃんと面白かった。下町ロケットシリーズの起承転結のしっかりしているところが好き。読んでいて自己啓発ではないけれど、人との関わり方とかどんな気持ちを持って人と接すればいいのかハッとされられることがよくあった。池井戸潤さんの他の作品も読みたいと思った。続きを読む

    投稿日:2024.01.28

  • はーばる

    はーばる

    初っ端から裏切りにあうシーンで、会社対会社の関係性というのは難しいなと思った。紆余曲折ありつつも、最後の最後は信念を持った人々の作ったモノが世に評価され、見事な伏線回収となっていた。
    個人的には、的場さんのことが気の毒で、彼が違う場所で新たな幸せの形を見つけていることを願う。まとめると、セコいことはせず真っ当に生きようと思った(笑)続きを読む

    投稿日:2024.01.11

  • TAKEYA

    TAKEYA

    新春一冊目でした。メディアのあり方や使い方。政治と経済効果など、ビジネスの厳しさと人との付き合い方、先方企業との付き合い方など、正しい方向というのがどこにあるのかを考えさせられました。面白い!

    投稿日:2024.01.03

  • 雨光粒 (れいんぼ) 

    雨光粒 (れいんぼ) 

    このレビューはネタバレを含みます

    『ヤタガラス』
    日本神話に出てくる神の遣い。(サッカーのエンブレムにもなっているの有名)
    3本の足は、天、地、人をあらわす。
    ーー

    そうか、池井戸先生は本書に「天、地、人」がもらたす恵みを表現したのだ、読み終わって気がついた。

    4作目は「トラクター(農耕機)」のエンジンとトランスミッションを取り上げる。
    1.ロケット 2.心臓の人工弁 3.トランスミッション… ときて、続くのだが、尻すぼみ…??
    とは真逆の展開だった!!

    3作目の他社ギアゴーストに立ち込める暗雲が、佃製作所にも広がる。
    協力するはずだった相手がライバル会社に翻る!
    ーー無人農耕機を販売する
    いつしか町工場vs大企業の帝国重工(佃製作所はこっち側)と煽られる。

    企業はただ良い物を作るだけではダメで販売戦略も重要となる。弱い立場の町工場のメディアを味方につけたアピール方法は効果絶大。
    順調に見える一方、上がってくる不具合の報告にイヤな予感しかしない…。

    技術や企業の攻防も読み応えじゅうぶんだが、それだけでなく、個々のキャラクターが濃い!!
    大企業に苦湯を飲まされた者たちの復讐心と、大企業のなかでもがく人、信念を貫くも翻弄される人、ただ真摯に自然と向きあう人、、
    それぞれの人物に血がかよっていて苦悩や絶望、喜びに愛情が押し寄せてくる。

    殿畑の実家が水害に見舞われたのは胸が痛かった。実際に2015年に鬼怒川の決壊があり甚大な被害が出た件があり、天災は一瞬にして人の生活を奪い去ることを目にしていたからだ。
    ダメになってしまった田に無人農耕機を取り入れて復旧を目指すことになる。

    単行本にはモデルとなった北海道大学の野口伸先生の解説がある。この作には日本の農業の危機感や現状、農業技術の進歩に未来まで書かれているとあった。リアリティ満ちた作品なのだと知るとさらに深く味わえた。

    池井戸先生は、天=天候、地=土地や自然、人が年々育んできた生活をあらわした。
    天=準天頂衛生ヤタガラス、地=農地・無人農耕ロボット、人でこれからの農業を、人の生活を変えていこうという未来を描いたのだろう。拍手!!

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    投稿日:2023.12.30

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