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立川浦々, 楝蛙 / ガガガ文庫 (2件のレビュー)
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okayugohan
このレビューはネタバレを含みます
「異世界エルフの常在菌」「冷凍して破棄」など、ぶっ飛んだ内容を期待していたら、開始から38ページまでは役所の生活保護担当の話が。異世界エルフはどうしたかと思えば、次の章で突然不法侵入として現れ、以後、異文化コミュニケーションを取り続ける謎展開が終わりまで続く。 主人公が公務員設定の必要はないし、アリエル(異世界エルフ)がどうして現れたのかも示されないまま終わってしまう。 これ2巻でどうにかしてくれるのか?
投稿日:2022.01.17
ごまみそずい
真面目で融通のきかない公務員中田忍が帰宅すると、家にエルフが寝ていた。 普通のファンタジー小説ならここから異世界なり超展開にすんなり移行するのだけれど、本当に現実に即して異類とのファーストコンタクトをトホホ感も交えて描いたのが本作のおもしろさ。 まず彼は、人類に有害な常在菌を疑って、エルフを液体窒素で冷凍してオホーツク海へ棄てようと考える。 しかし親友の義光に止められ、彼や部下の助けも借りて、なんとかエルフと意思疎通を図ろうと試行錯誤する。 中田忍と義光の掛け合いがおもしろいし、エルフに誤った認識を与えてしまって右往左往するのも笑える。笑えるんだけれど事は重大で本人たちは必死。 終盤、言葉の通じないエルフに中田忍が向き合い告げる言葉が印象的だった。それはエルフ相手だけではなく、人間相手でも起きる摩擦であり、それを解消しようとする信頼であり意思。 最後まで読み終えてタイトルの意味を考え、にんまりとした。
投稿日:2021.10.03
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