【感想】あたしたちよくやってる

山内マリコ / 幻冬舎文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
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ブクログレビュー

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  • 1706230番目の読書家

    1706230番目の読書家

    途中、違う本挟んだりしたからうる覚え〜

    女性特有の生きにくさ、いやらしさだったり....
    あ〜〜〜、うんうん、わかるってなりながら読んでた笑

    また機会があれば読み直したい

    投稿日:2024.03.22

  • さち

    さち

    ダンベル小説、雑誌のイメージに添えられていた短い掌編、思い出を綴ったエッセイ、コラム記事、山内マリコのいろんな文章をひとつの本にまとめてくれためっちゃ良い本。
    どの本に載ってるのかも全部ちゃんと書いてくれてて感激。山内マリコほんとに色んなところで活躍してるんだなあ。

    女の生き方、女性らしさに関する話が多い。
    女の子らしく走るってどんな意味?
    できるだけ速く走るって意味。
    女の子らしく走れ、と言われたら、私も内股で手を振ってしまうかもしれない。小学生の頃に同じ質問をされたらどうやって走っていただろう。
    何歳までに結婚しなきゃ、子供産まなきゃ、って考えることで自分自身に呪いをかけている女性たち。そうしなきゃ幸せになれない、っていう、時代錯誤な考えの呪いが心のどこかにあった気がする。
    女の子らしく髪を伸ばすのは、そういう自分が好きだからだし、可愛いと思われたいから全然良いと思ってる。自分がなりたい自分に近づいてるかどうか。「女らしく」が嫌で「自分らしく」を求めた結果、自分はこれでいいのか?と悩むことももちろんある。結局、世界に求められたい気持ちは嘘じゃないし、「自分らしく」の方が答えがなくてあいまいでよっぽど難しい。
    「こうしろ」じゃなくて、「こうだよね」って現代の問題を提示してくれる山内マリコが好きだし、皮肉たっぷりで理想の世界を描いたり、現代の世界を批判しているところも好き。
    愛されたい、可愛くなりたい、可愛いと言われたい、そんな中で自分らしくありたい。
    新しいものに敏感で、これはこれで幸せだ、と思える女性でいたい。

    特に好きだった奴ら
    p30 自分らしく生きることを決めた女の目に涙
    p62 私たちはなぜオシャレをするんだろう
    p88 われらのパリジェンヌ
    p183 1989年から来た女
    p208 ドイツ語に「懐かしい」はない
    p214 50歳
    p242 超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史
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    投稿日:2024.01.27

  • ay

    ay

    このレビューはネタバレを含みます

    いろいろな短い話が詰まっていてよかった
    NY行く話と一人暮らし謳歌する話がすき

    フェミニズム全開の話がある一方、女は異性と人生を歩むからベッタリな友情は続かないと書かれてたりもするからなんか両極端だな〜と思ってしまった

    しずかちゃんの話、発想は面白かったけどのび太と結婚することまで悲しいことのように書かんでもよくないか?と思った私は原作が好きなのか毒されてるのか

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    投稿日:2023.11.08

  • ふみ

    ふみ

    【How old are you?】
    「あたしは、〝こんなはずじゃなかった〟って後悔しながら生きたくないの!」

    【ライク・ア・ガール】
    「女の子らしく走るってどんな意味?」
    「できるだけ速く走るって意味」

    【さみしくなったら名前を呼んで】
    だけど親友とは、どこかのタイミングで行き別れて、それぞれの人生をはじめなくてはいけなくなる。
    わたしのデビュー作、『ここは退屈迎えに来て』というタイトルには、親友とはなればなれになったころ、呪文のように唱え合っていた思いがこもっている。あれは、男の子に迎えに来てほしいんじゃなくて、魂の片割れみたいだった親友に、迎えに来てほしかったのだ。もしくは、退屈だ退屈だとあえぐ、あの子を迎えに行きたかったのだ。
    でも、実際に迎えに行くことはなかった。もちろん彼女が迎えに来ることも。
    女の子同士、友だち同士は、男女のように結婚して、一緒に生きてはいけない。(注釈あり)その時期が来れば友だちはどこかへ退場し、いちなん親密な他人のポジションは、男性に取って代わられる運命にある。

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    投稿日:2023.10.31

  • mnyaaa

    mnyaaa

    このレビューはネタバレを含みます

    ◾️record memo

    「女の子らしく」は女の子を縛る。それを広める勢力へのレジスタンスとして、深い反省と次の世代への希望を込めて、「自分らしく」の肩をどんどん持っていきたい。「女の子らしく」の呪いを解くことができるのは、「自分らしく」しかないのだから。

    わたしはわたしのものだから。誰のものでもないんだから。

    思春期以来ずっと悩みだった一重まぶたを隠さず、すっきりしたショートに髪を切った。気分はすごくよかった。やっと自分を取り戻せた。ううん、生まれてはじめて自分自身になれた感じ。

    自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。男とも、女とも。

    だけど親友とは、どこかのタイミングで行き別れて、それぞれの人生をはじめなくてはいけなくなる。

    みんなには悪いけど、あたしはすごく、贅沢なのだ。自分のために時間を使い、お金をつかう。それこそが本当の贅沢。

    気分よく自由でいるために服を着る。

    "ボロを着てれば心もボロだろ"はたしか鈴木いづみの名言だが、女性の自信はその日着ているもので決まる。

    完璧ではない自分を許し、受け入れること。

    自分らしいスタイルとは結局、いつも着てしまう服なのだということ。好きな色、ブランド、全身のバランスなどにも、人によってそれぞれ「これが落ち着く」というラインがある。

    着ていて落ち着くいつもの服こそが、自分らしいスタイルなのだと。

    自分らしさをちょうどよく表現できていれば、それだけで勇気りんりん。

    誰かのためにではなく、自分のために。

    だけど彼女は、誰にも邪魔されず、こうやって自分とだけ向き合う、穏やかな孤独が好きだ。

    真のファッション狂である彼女は、買い物が大好きだ。だけど、買っても買っても満たされないってことを知ってる。

    なにかを主張することも、人目を気にすることもなく、年老いた自分をひたすら楽しむの。

    「自分で買うからいいんじゃない」素敵なご褒美を用意してモチベーションをキープするのは、ママ流の知恵なのだ。

    目標と一緒にご褒美を用意すればいいのよ。そしたらなんだって苦じゃないわ

    ママに倣って毎月のお給料から、"ご褒美貯金"をはじめたのは、そんな頃だ。

    ママの言ってた"ご褒美"の効力は、永遠につづくと、あたしは信じてる。

    それでも、「歌を歌いながらパンを得よ」とわたしは言います。つまり、楽しく働いて生きていこうってことです。

    こういう女性に対する搾取的な性差別構造の罠にハマらないようにするために、男に頼らなくても生きていけるよう経済的にも精神的にも自立すべきだし、なにより性暴力は完全にアウトな重要犯罪。そういうことね?

    自分の親がこの世から退場し、時間が経てば経つほど、わたしは彼らと話をしたくてたまらなくなりました。

    でも人が、誰かの世話にならずに生きられる時間は、実はすごく短い。

    自分のダメなところも受け入れて、「まあ、こんなもんでしょう」と思える五十歳になった。自分が若かったとき、言ってほしかったことを言えた。わたしにしては上出来ではないですか。

    あたしは大器晩成型だから、その分先は短いもんで、過去に浸ってる時間なんてないのさ。

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    投稿日:2023.08.05

  • らりるれろ

    らりるれろ

    自分らしくあろうとすると、なにかと闘うことになる。そんな中でも自分の好きに正直でありたいと強く思った。

    投稿日:2023.05.25

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