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高野史緒 / 早川書房 (11件のレビュー)
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shintak5555
読書備忘録665号。 ★★★☆。 SFとロシア文学のリミックス短編集とのこと。すなわち超マニア向け短編集。笑 言い方を変えると、作者が楽しくて自ら三題噺を起草して、仕上げて大喜びしているという図。こ…れ、みなんさんも共感してもらえますよね!面白いでしょ!という思いがずんずん伝わってくる。 前提条件として、非常に幅広いSF好きであること。そしてAnd条件として、ロシア文学をある程度知っていること。この条件に当てはまるのは、レッドデータブックに載るくらい希少な読書家の方々。笑 私は当然当てはまらない・・・。 そんな中でも、2作ほどはドツボにハマりました。なので間をとって★3.5。 「アントンと清姫」歌舞伎のネタなどになる清姫伝説?なるものと、クレムリンにある鐘の皇帝なる世界一の割れ鐘のリミックス。よく分からん。笑 「百万本の薔薇」自身のカラマーゾフの妹という作品と、ソ連のヒットソング百万本のバラのリミックス。カラマーゾフの兄弟からの妹からの・・・。ということでこれも面白さがわからん。笑 「小ねずみと童貞と復活した女」早世の天才作家伊藤計劃の遺稿を円城塔さんが書き継いで完成させた「屍者の帝国」。そしてドストエフスキーの「白痴」と、古典SFの傑作「アルジャーノンに花束を」。さらに「ソラリス」と「ブレードランナー」がエッセンスとして加味された傑作。★5つです。笑 「プシホロギーチェスキー・テスト」「罪と罰」と江戸川乱歩の「心理試験」。面白くないわけがない!★5つ。 「桜の園のリディア」佐々木淳子さんのSFコミック「リディアの住む時に・・・」とチェーホフの「桜の園」。どちらも知らない作品ですが、作者が言うようにどちらの作品も知らなくても楽しめるように書いたと。時間SFの要素が大層面白かった。 「ドグラートフ・マグラノフスキー」夢野久作さんの「ドグラ・マグラ」とドストエフスキーの「悪霊」だとか。ぐちゃぐちゃ感が半端なく楽しめた。 ★2が2作、4が2作、5が2作。結果★3.5です。笑続きを読む
投稿日:2022.07.03
mar0210
人間椅子を参考にしてしまった判事は一体どんな捜査をするつもりなのかwww 各作品についている前書きも面白い。 悪霊ちょっと読んでみたくなった。
投稿日:2022.06.29
黒い☆安息日
このレビューはネタバレを含みます
ロシア文学に色々混ぜ物をした、パロディ?パスティーシュ?短編小説集。 作者は「カラマーゾフの妹」の高野史緒だから、混ぜさせたらそりゃ上手いだろう(未読だが)、とはいえ、混ぜる元ネタをあまりに無知すぎて、本来の面白さを感じきれなかった。主観で星×3だが、失点は完全に読者側の不勉強が原因なので申し訳ない。 長い、重い、固有名詞ツラい…で手を付けていないロシア文学。この本を読んで、元ネタも読んでみようかなぁ…と思わないところが、またなんとも情けない俺。ご時勢的にもロシア文化を知っておくってのはいい勉強だとは思うのだが…軟弱である。
投稿日:2022.05.10
33ki
初めて読んだ作家さんだったが残念ながら合わないらしく、どの話の世界観にも空気を感じず物語に入ってゆけなかった。
投稿日:2022.01.19
あ
「アントンと清姫」★★ 「百万本の薔薇」★★★ 「小ねずみと童貞と復活した女」★★★ 「プシホロギーチェスキー・テスト」★★★ 「桜の園のリディヤ」★★★ 「ドグラートフ・マグラノフスキー」★★★
投稿日:2021.11.08
ぽてち
「ロシア文学+SFの超絶リミックス全6篇」とあるとおり、ロシア・ソ連ネタに絡めた6篇の短篇集である。ネタは必ずしも文学とは限らないが、翻訳的な乾いた文体で展開される話はどれも一読の価値はあると思う。中…でも「子ねずみと童貞と復活した女」は古今東西の様々なネタがぶち込まれた闇鍋風で、とても楽しかった。ロシア文学には疎い(というかほとんど読んだことがない)ので、元ネタを知っていたらもっと楽しめたかもしれない。続きを読む
投稿日:2021.09.19
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