【感想】さよならは仮のことば―谷川俊太郎詩集―(新潮文庫)

谷川俊太郎 / 新潮文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • なな

    なな

    一つひとつの言葉が、私に語りかけてくれているような、体に心に沁み込んでくるような言葉でした。
    特に愛を題材にした詩が好きです。

    投稿日:2024.02.16

  • Hipo

    Hipo

    子供向けの詩や言葉遊び、絵本などは読んでいたけど、それ以外の作品に触れたのは初めてかもしれない。
    詩、言葉、思い、在る事、生命、愛等々。 
    素直に、でも考えられて練られてそれぞれ。
    言葉を紡ぐ、ということ。続きを読む

    投稿日:2022.11.09

  • 葎花

    葎花

    いまの私には難解な文章もいくつかあった。が、本書を構成するおおむねは、深淵さえかるがると(軽率ということではない)ことばに連ねた「詩」だった。たれかしらの談で読んだ、「簡単に思えるでしょう。でも捻って捻って書いているんですよ」というあそびうたたちもこれに含まれる。むつかしいこと重いことがさらり(少なくとも読む側には)と活字に並んでいるから、ときにこわくなる。
    老いた男性の、ちょっとかすれた声が、雲を運ぶように詩を読んでいるのが聞こえた気もした。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.16

  • かとのひも

    かとのひも

    このレビューはネタバレを含みます

    〇詩のタイトルが本のタイトルに。
    アン・モロウ・リンドバーグを思い出した。
    〇谷川俊太郎さんが1950年から約70年間書き続けてきた詩から。自選集なのかな?
    谷川俊太郎さんの詩は谷川俊太郎さんの声で聞こえてくるような気がする。
    〇言葉とはこんなにも質量を持っているんだと。そして、いじわるな目で息を潜めていそうだ。
    〇手にしたときで、自分にのこる詩が変わる

    ・今回、心に残った詩
    「死んだ男の残したものは」
    …何も残らないのだ、死を振りまかないでほしい

    「生きる」
    …よむたびに、新しい光の塊が湧き出てくる

    「私の家への道順の推敲」
    …道順なのに詩に思える…

    「みたび猫を見る」
    …途方にくれる

    「夕焼け」
    …年寄り。ねぎらいと尊敬と

    「あかんぼがいる」
    …いつかしわしわになる日まで。

    「詩人の墓」
    …詩人の口からは詩だけが

    「キャベツの披露」
    …整えてなんて言えなくなった

    「おならうた」
    …やっぱり声に出して読みたくなる

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    投稿日:2022.05.19

  • shinnosuke

    shinnosuke

    このレビューはネタバレを含みます



    愛する人よ
    帽子をかぶらずにぼくをふりむいておくれ
    木もれ陽があなたの額におちるとき
    ぼくは詩の初めての行を書くだろう
    だが微風があなたの髪の匂いを運んでくれるとき
    ぼくは詩を捨ててあなたにくちづけをするだろう

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    投稿日:2021.11.05

  • minoreal

    minoreal

    詩のひとつひとつは、よく知っているものも、初めて出会うものも、それぞれの味わいで何度でも楽しめる。
    うちの5歳児が進んで自分から読みたがる、今のところ唯一の「文字しかない本」。谷川さんの詩の力はすごい

    巻末の年表がまた面白かった。まだまだ長生きしてもらいたくなる。

    谷川さんとパウル・クレー、どちらも子どもの頃から好きだったけれど、谷川さんがクレーを好きなことや、クレーの絵に詩を合わせた本をいくつか出していることは今回初めて知った(と思う)。それも近いうちに入手したい。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.05

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