【感想】転生悪女の黒歴史【通常版】【電子限定描き下ろし付き】 6巻

冬夏アキハル / LaLa
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タカツテム

    タカツテム

    表紙にもあるようにこの巻はヨミがメイン
    ヨミってイアナを狂信的なまでに愛しているのだけど、その一方でイアナの彼への接し方が割と雑というかヨミのウィークポイントとなる言葉を投げて大人しくさせる、という事を度々しているが為にイアナからヨミがどう見えているのか、ヨミからイアナがどう見えているのか。これまで曖昧な部分が有ったんだよね
    それがこの巻を読む事で互いが互いをどう見ているのかかなり判るようになっているね

    イアナは命を狙われる状況を回避する為に結果的には八方美人的な対応を取らざるを得ないことがあった。そのツケが回ってきたのが今回の話
    ヨミにコノハを殺させないためには悪女を演じなければならない。けれど、悪女を演じていれば他の誰かを見捨てないといけない。そうでないとヨミは暴走してしまう

    ここでイアナはヨミを大人しくさせる為の嘘を更に重ねることは出来た筈。でも彼女が選んだのは更に強い悪女になること……
    イアナって状況への対応力なんて別に高くないのだけれど、急場でのここぞという対応は間違えないというか非常に格好良いんだよね
    余裕があるわけではない。相手を騙す手札を持っているわけでもない。それでも黒歴史世界を作り出した張本人として、自分が愛したキャラクター達から絶対に逃げないんだよね
    その姿勢はそんじょそこらの悪女より相当格好良い

    27話のどんでん返しは本当にとんでもないと言うか悪運が強いと言うか(笑)
    ほぼぶっつけ本番のような形で、疑われ追い詰められていた状況をひっくり返してみせたイアナは凄まじい
    でも、それを実現できたのはイアナがこれまで以上に強い存在になろうと心に決めたからなのだろうね


    そういえば、佐藤コノハが宿る前のイアナの実像も少しずつ明かされてきたのだけど、この人はこの人で孤独ながらに強く在ろうとした人だったんだろうなぁ
    コノハに届けられた毒を察知しながら毒の存在を訴えるのではなく、独りでそれを握り潰してしまう
    あまりにも哀しい強さ。そうした姿勢にヨミは魅了されたのだとよく判る回想だったね
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    投稿日:2021.05.06

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