【感想】戦いの音楽史 逆境を越え 世界を制した 20世紀ポップスの物語

みの / KADOKAWA
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
5
15
3
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • miserybeatle

    miserybeatle

    たとえばイーグルスは、なぜHotel Californiaで「1969年以来ロックの精神は死んだ」と歌ったのか

    音楽は、時代の影響を受ける
    というより時代が生み出したものなんだな

    面白かった
    もっと2倍くらいの量にしたら良かったのに続きを読む

    投稿日:2023.12.10

  • largeaslife

    largeaslife

    ミノタウロスのみの氏によるポピュラーミュージック史。日本でいう洋楽、アメリカとイギリスを中心としたポピュラーミュージックの歴史が、時代背景、ジャンル名、代表的ミュージシャンを元に述べられている。

    章では日本の状況も語られていて大きな流れをつかむことができ、氏の若さを考えると、よく調べてまとめたなと思う。

    印象に残ったエピソードは、ストーンズとビートルズのどっちが優等生だったのか、セックスピストルズのツアーの最後のセリフ、ヴァンヘイレンのM&Mチョコの話。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.18

  • conofelice

    conofelice

    ロックの歴史を、社会的背景を丁寧に取り上げながら語った歴史書。音楽と社会のムーブメントとのつながりがよく理解できます。
    何より日本の音楽シーンを併せて紹介しているのが素晴らしい!歌謡秩序(専業作家が自作自演の良さを取り込んでしまう)の概念はとても興味深いです。続きを読む

    投稿日:2023.05.06

  • kohamatk

    kohamatk

    80年代まではよくまとまっている。90年代がまだ評価が定まっていない感を受ける。

    アメリカの黒人奴隷が歌っていた労働歌のジャンルのひとつ「フィールド・ハラー」が、個人的な感情や欲求を表現するものへ変化してブルースと呼ばれるようになった。一方、奴隷制が廃止されて黒人たちの教会がつくられると、 1920年代にゴスペルが誕生した。 1920年代以降、ブルースのミュージシャンたちがレコードを発売し始めたが、レイス・ミュージックとして差別された。 1941年にテレビ放送が開始されると、ラジオの空いたチャンネル枠で黒人音楽の番組が作られるようになり、 1949年に黒人音楽のヒットチャートができて、リズム&ブルースと改名された。 1950年代には、ゴスペルの歌詞の内容が世俗的なものに変えられたソウルが誕生。 1960年代半ばに、リズムをより強調したファンクが生まれ、 1970年代後半には4つ打ちリズムのディスコが爆発的なブームになった。また、ドラムのリズムだけになる部分をリプレイして再構築するブレイクビーツを特徴とするヒップホップが登場した。

    アパラチア山脈地方に入植したヨーロッパからの移民が楽しんでいた音楽は、 1930年代にヒルビリー、1940年代にカントリーと呼ばれるようになった。

    1940年代、ブルースにエレキギターを持ち込んでバンドスタイルに発展させたものがロックの源流の一つとなった。 1950年代初めにエルビス・プレスリーが登場し、白人のリスナーに向けて白人たちが好みそうな黒人のR&Bをかけるラジオ番組のタイトルにロックンロールという言葉が用いられ、ジャンル名として定着した。しかし、 1950年代の末に担い手のスターたちが相次いでいなくなって下火となった。

    1962年にビートルズがデビューし、それ以降、メンバーが書いた曲を自ら歌うスタイルが主流になった。 1964年にビートルズがアメリカに進出すると、ローリングストーンズなどの多くのバンドがそれに続き、ブリティッシュ・インベージョンと呼ばれる現象となった。一方、社会の不公平や不正といった社会問題を告発したり、抗議したりするプロテストソングとしてフォークがリバイバルし、ボブ・ディランやピート・シーガーが活躍した。アメリカでビートルズ旋風が巻き起こり、ボブ・ディランがロックに転向した1965年頃から、ロックがジャンルとして定着した。

    1960年代終わりから1970年代の初めにかけて、イギリスでエリック・クラプトン(クリームを結成)、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ(レッドツェッペリンを結成)が登場し、ハードロックの礎が築かれた。また、ロックにクラシックやジャズの要素を取り入れたプログレッシブ・ロックも展開され、キング・クリムゾンやピンク・フロイドによるコンセプトアルバムが作られた。

    日本では、明治時代に外国曲の旋律を採用して日本的な内容の歌詞をつける翻訳唱歌が生まれた。また、西洋音楽を勉強した日本人の作曲家が作曲した唱歌が学校の授業で用いられた。大正時代に、明治以降の西洋音楽への傾倒の反省から、詩人や作曲家による新民謡運動が起こり、プロの民謡歌手が生まれてレコードが発売され、流行歌としての民謡のジャンルができた。 1930年代後半のNHKラジオの番組で「歌謡」の冠のついた番組が生まれ、歌謡曲という言葉が定着することになった。

    1920年代からジャズバンドが活躍していたが、戦後になると、進駐軍キャンプやナイトクラブで日本人のジャズバンドが演奏するようになった。 1950年代半ば、ロックンロールとヒルビリーが融合したロカビリーがアメリカから入ってきて、カバー曲が歌われた。 1960年代にはベンチャーズが人気を博し、エレキギターのブームを起こした。 1966年にビートルズが来日すると、グループサウンズというバンド形態の音楽が流行した。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.18

  • かい/Kai

    かい/Kai

    今までふわっとしかイメージできていなかった音楽のジャンルと歴史について、その概要とその音楽の特徴、生まれたわけなどを知ることができた。
    これからの音楽体験が楽しみになる一冊だった。

    投稿日:2023.01.19

  • Giorno

    Giorno

    ユーチューバーが書いた至極真っ当な現代ポップス百年史であり、とくにJポップスに至るまでの日本史が簡潔にまとまっている。中高生の副読本として音楽の授業で使ってほしい。
    【付記】吉田拓郎がANN最後の放送で自らの音楽をサウンドはR&Bであり歌詞はディランの影響を受けているけれど、一方で昭和歌謡が染み付いているという「矛盾」について語っていたが、日本の音楽家たちが洋楽を取り込んで「歌謡化」してきた歴史があることを理解していないんだな、ということがこの本のおかげで分かる。続きを読む

    投稿日:2022.12.06

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。