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荒俣宏 / 角川文庫 (10件のレビュー)
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ちーた
このレビューはネタバレを含みます
2005年、公開当時に映画は観賞済みだが、小説版の存在を今更知ったので読むことに。 荒俣先生の作品を読むのは初めてだったが、内容が子供向けなのに反して使用されてる語彙は難しいめの印象。 映画で説明されなかった箇所が補完できたのは良かったが、映画と差異のある小説版のみでの要素は好きになれない部分も多かった。 タダシの両親と白い嘘、戦争でひたすら機怪に潰されまくる妖怪の描写にはモヤモヤが残った。 ただ妖怪ファンとしては色々な妖怪達が登場するのは胸躍るし、加藤が登場する荒俣先生先生の代表作「帝都物語」を読んでみたくなった。
投稿日:2021.08.26
くー
次に何の本を読もうかと考えていると、深夜テレビでこの小説を原作とした映画がたまたま放映され、買ったもののまだ読んでいなかったこの小説を読み始めました。 映画自体は映画館ですでに鑑賞済みだったのです…が、小説で読むと映画の裏にある状況を知ることができてとても面白かったです。 個人的に、妖怪目線から見た安倍清明のイメージの悪さに驚きました。同じ作者が書いたかっこいい清明の作品も読んでいたからです。やっぱり人(妖怪)によって、他人の見え方、イメージは違うものなんだよな~と物語の本質と関係ないところで妙に感心してしまいました。続きを読む
投稿日:2017.07.04
トイタ
できれば小学生か中学生の時にこの映画を観て、高校生で京極百鬼夜行シリーズを読みたかった。素晴らしく楽しかったろうと思う。大戦争ならぬ大盆踊りは道中も含めて、映像で観てみたくなった。機会があれば借りてみ…ようと思う。 広く深い知識を子どもたちを楽しませるために使っているのは素敵で、そんな仕事ができる作者を尊敬する。荒俣さんの本を読むのはこれが初めてだったけれど、興味を惹かれた。今度は大人向けなのか確認してから買おう笑続きを読む
投稿日:2013.08.04
より
随分昔に古本屋で買った本です。未読の本を探して部屋をひっくり返してたら出てきました。ちょっと…子供向けすぎるかなあ。 荒俣さんの本はやっぱり帝都物語が面白かったなあ…。あの印象が強すぎて…。 妖怪と…一口に言っても今の妖怪と昔の妖怪じゃ変わってきているのではないでしょうか。と、個人的には思います。今は反対にネットの世界で訳のわからない顔の見えない隣人の書き込みや詐欺が横行していたり、いじめやオレオレ詐欺なんかも現代の妖怪のような気がするのですが。人間だって生き続けてますが同じ個体が1世紀、2世紀生きながらえるのは難しい。だったら妖怪も世代交代を繰り返すうちに変化はしているんじゃないのかなあ。そんな昔の妖怪の名前にだけこだわるのもどうなのかな、とそんなことを思いながら読みました。今だって科学で説明できない事象が色々あるわけですし、それを説明するのは目に見えざる世界が必要だと私は思っています。 お話は…あまり面白くなかったかな。結局タダシ君じゃなきゃいけない理由がよくわからなかった。そしてみんな壊してやるの彼は相変わらず女性に弱いなあ…と思いました。恵子夫人が復活して引導を渡すのではとちょっと期待してしまいましたよ。続きを読む
投稿日:2012.08.29
ゼラチン(カズミチ)
登場するさまざまな妖怪やその特徴、生息地(?)などが解る点はとても便利。 ストーリーとしては、主人公が子どもであり、主なターゲットもまた幼子であることを考えると、少々表現が難しいようにも思う。 特に…作中で描かれている情熱的であり盲目的な愛情表現をどの程度理解できるのだろうか。 国語の教科書や入試で「ここで主人公はなぜこうしたのか」といった問いを作るのに適した文章なのかもしれないが、あまりにもあっさりとした人物描写が個人的には物足りなさを感じる。続きを読む
投稿日:2012.08.07
monkeypod
妖怪が楽しい。荒俣宏が水木しげるのファンだというのが分かる。 様々な妖怪が出てくる。妖怪は怖いものではなく、何も危害を加えない、争い事ができないお祭り好きらしい。オカシイ妖怪が沢山でてきて今更ながら映画を見たくなった。
投稿日:2012.02.15
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