【感想】DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ

坂村健 / 角川新書
(22件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • shosho

    shosho

    この本から14年くらい前に書かれた「変われる国、日本へ」という、坂村健の本を読んだ時にも感じたことだが、なぜ日本は自ら変われないのだろう?大切なことを先送りし、無駄なことをいつまでも続けている。ウチの会社もそんな感じだし、一部の優秀な会社を除いて恐らく殆どの会社がこの国と同じような閉塞感の中から抜け出せない状況なのだろう。とても勉強になる。自分が変わらないと。
    ■RPAはDXではない
    ■オープンという考え方
    ■程度の問題
    ■インターネットはユーザーも含め、関係者間で問題が
     ないように最大限の努力をすることで成り立っている。
     →諦観をベースとするベストエフォート型
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    投稿日:2024.01.28

  • pippin幸せ

    pippin幸せ

    「DX」日経新聞には毎日のようにこの言葉が載っているといっても過言ではないほど頻繁に目にするようになった。「デジタルトランスフォーメンション」の略だが、「え?じゃ、どうして”DT”じゃないの?」という素朴な疑問をもった私に、本書は回答を提示してくれた。スッキリ。さらに、DXは手段ではあり、目的ではないこと。やり方を変えるのは技術力ではなく、我々の意識改革であり、変える「勇気」であること。第1章から「勇気」が沸いてくる構成だ。
    印象に残ったのは第5章のオープンの哲学。100%の安全を大前提としてしまう日本人気質に警鐘を鳴らしている。高品質を得意とする日本の技術力に対し、プロセス認証に基づく機能安全を主流とする欧米が”反撃”という構造。なるほど。安全に対する認識も大きく変わった。
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    投稿日:2022.06.30

  • katotake

    katotake

    DXは手段であり、目的ではない。
    目的は効率化。
    オープンとクローズ。
    クラウドとオンプレミス。
    対極の考え方は時代と共に行きつ戻りつつの感じを受けた。

    0/1で答えが出るものが少ない時にどのように考えるか。が大切なのだと考えた。続きを読む

    投稿日:2022.05.15

  • rafmon

    rafmon

    DXの解説から掘り下げ、新型コロナ渦における事例も引きながら、何故、DXが進まないかまで考察する。技術ではなく、考え方や制度の問題だと。例えば、台湾はオードリータンが仕組みを作り、マスクの転売を防ぎ、必要な数を国民に配分した。しかし、同じ仕組みを適用しようとも、日本は国民がマイナンバーカードなどのデジタルツールの活用が普及していない。これは国民の意識の問題だと言う。また、DX化の人減らしの側面は、労働組合とも衝突しかねない。この本では、綺麗事ではないDX化における「リアル」が語られている。

    だからこそ、破壊を伴う革命、革新の精神で臨まなければならないという事。必要なのは意識、覚悟か。
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    投稿日:2022.03.01

  • kun92

    kun92

    例えば、紙でやっていたことをITで代行するのは、カイゼン。ITを利用して、考え方を根本から変えていくのがDX。
    必要なのは、オープンとクラウド。その為には、全か無かの割り切りではなく、リスクと確率の考え方。そこからベイズ推定、感度、特異度の話にも展開する。
    思ってたより全然面白かった。
    TRONで有名な坂村先生で、昔の職場の仲間から、かなり強烈な方だと聞いていたののだが、極めて理論的で読み易い論を展開。
    良かったわ。
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    投稿日:2022.02.26

  • すた

    すた

    DXが単なる情報化と違うのは「構造改革」という意味を本質的に持っている点、と。
    また、「変わることへのモチベージョン」が大事という指摘もなるほどと思った。
    エストニアのように、先進国を追い越すために、多くの国民が納得してこそ、行政手続き含めて「国のやり方を変える」ことこそDX、
    ―そうだとすれば、社会インフラも経済も成熟した先進国よりもカエル跳び(Leapfrogging)が起こり易い途上国のほうが有利なんだよな、本質的に。

    フランス北部のスーパーで、自作のセルフスキャンレジを備えたという事例も、「やり方を変える」ことの説得力がある。クレジットカードやメアドのない客や、不正入力や間違いは、せいぜい1%前後だとして気にしないという姿勢が本質なのだろう。
    北欧のトラムでも感じたように、「客を信用する」ことで、「ほめられた気になり裏切らない」ということになるのだな。
    それにひきかえ、確かに本書のいうとおり日本のスーパーのセルフレジの精密さたるや。。
    こういう、いわば「性善説」的な受け止め・仕組みがないと社会は変容しないよな。マイナンバーへの食わず嫌い(?)な、厳しい反応や拒否感も然り。

    「考え方を考える」ためには、旧来から染まっている価値観を相対化して改める努力が必要、、、
    そういうことなのだとすれば、海外(とくに感度高い途上国)の施策に学ぶことも不可欠なのだろう。

    ※但し、序盤とラスト以外は本論から外れていてDXの理解とは程遠く、内容が薄い本であった。
    言いたいこと→(関係ない話)→言いたいこと(再掲)、という文章構造。。
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    投稿日:2022.02.20

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