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ステファン・W・ポージェス, 花丘ちぐさ / 春秋社 (8件のレビュー)
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maco2022
内容はとても知りたい事だったので読んで良かったが、読み易くはない。 年1度位の頻度で起こる謎の不調が迷走神経反射という現象なのだと30代になって知り、40代になってポリヴェーガル理論というものを知った…。 安全かどうかは私の意識の中ではかなり重要だったが、考えれば考えるほど現実は安全ではない様に思われた。 しかしこの本では、意識で“安全”かどうかを判断する事ではなく、無意識が“安全と感じられる”かどうかについて着目している。続きを読む
投稿日:2022.06.19
1535444番目の読書家
このレビューはネタバレを含みます
非常に面白かった。 特に、身体感覚から脳の機能を考えるところになるほどと思った。 トラウマなどで人との交流が持てなくなってしまっていることも、自分の体が最適に対応した結果と考えるとクライアントの精神状態が改善するのも納得した。
投稿日:2021.08.04
honetarako413
紹介 常識を覆す画期的理論、初の邦訳。哺乳類における副交感神経の二つの神経枝とトラウマやPTSD、発達障害などの発現メカニズムの関連を解明し、治療への新しいアプローチを拓く。「安全である」と感じることが社会行動、生理学的状態に及ぼす重要性とは。(版元ドットコムより) https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393365540.html
投稿日:2021.03.08
toshimanaplus1
交感神経と副交感神経という単語は聞いたことがある方は多いと思いますが、この本は副交感神経の下位システムとして迷走神経がある、としたうえで、迷走神経と人間の心理的/社会的行動を結びつけている本になります…。 本のタイトルは「複数の(ポリ)迷走神経経路(ヴェーガル)」から来ています。迷走神経の働きにより、人が恐怖を感じた時に体が動かなくなる、などが引き起こされるとされています。 トラウマや自閉症などについて、迷走神経が影響していることが説明されており、乗り越え方についても一石を投じています。問題が起きた時に上手く行動できなくなることも多いですが、迷走回路による生物として自然な行動かもしれません。 仕事などでも上手く動けない場合に、本人の努力不足などに焦点が当たることも多いです。しかし、本当は迷走神経による体の正しい反応で動けなくなるかもしれません。本書は迷走神経の観点から「安全」であることの重要性も説いています。本書を読むことで、これまで経験則に理解していた心理的行動が神経系の話と結びつき、新しい知識とともに強い納得感を得られました。続きを読む
投稿日:2020.08.15
佐良土 賢樹
トラウマとは、「安全ではない状況に適応した、自律神経の誤作動」であるというポリヴェーガル理論を対話形式を交えて明らかにする。誤作動には、戦ったり逃げたりするための反応だけでなく、死んだふりをするための…反応もある。 個人的に重要だったのは、音楽を聞かせることで自閉症や聴覚過敏を緩和するリスニングセラピーについての記載があった点。続きを読む
投稿日:2020.03.22
いけ
ストレス学説の中で理論的位置づけが難しかった、フリーズするというということが、ポリヴェーガル理論で明確になった。また、サピエンス全史で明らかにされた、認知革命と、人が社会的つながりの中で生きていこうと…していることがよくわかる。続きを読む
投稿日:2020.03.04
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