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川上和人 / 新潮社 (18件のレビュー)
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akatenkoban
鳥類学者さんのエッセイ。研究者として、生物学の基本的なことや、分類であるとか絶滅であるとか外来種であるとかの概念の定義など小難しくなりそうなことどもを、ごくごく平易な言葉で平たく淡々と説明してくれつつ…、これでもか!というくらいのおびただしい小ネタを繰り出しながら、絶妙のバランスで反則技ギリギリくらいの比喩を織り混ぜて、どんな手を使ってでもご自分の専門の研究分野であるオガサワラカワラヒワという絶滅の危機に瀕している鳥への関心を高めたいという切実な願いを、持てる力を振り絞って訴えかけてくる、という作品でした。ふざけているのに書かれていることは真剣で、つまり興味を広くもってもらいたいがために真剣にふざけていて、読みごたえがありました。小ネタの全部は分からなかったかもしれないけれど、面白かったです。続きを読む
投稿日:2023.12.28
sugar41
相変わらずの「川上節」炸裂で、この本も面白かったです。 これまで同様、滅茶苦茶ふざけた文体ではありますが、その背景にある膨大な知識には、今回も頭が下がりました。 それにしても、小笠原諸島における鳥の…調査、中でも西之島における調査にはロマンを感じます。 地球の変遷、生物の進化、人類の来し方、科学の存在意義を対象とした知的好奇心を凝縮したような調査だと、個人的には思っています。 是非とも、今後も調査を継続していただき、鳥類の進化の解明、科学の進歩に貢献いただくとともに、新たな著作の執筆に励んでいただきたいと思っています。続きを読む
投稿日:2023.12.03
よっぱらり
先生の親しみやすい語り口で鳥類学に興味が持てる本。 鳥類学は楽しいという先生にニッコリしてしまう。 マーベルとトランスフォームお好きなんですね。
投稿日:2023.08.28
kosamebitaki
農繁期に読んでそのままだったので、今中身を思い出そうとしたが、無駄なのでもう一度読んだ。相変わらず人を食ったような文章である。が、読み進めると人を食ってるのではなく、人の脇腹をこちょこちょっとやって笑…わせておいて、財布を抜き取・・・いや、肝心の、餌を置いてあるところまで誘き寄せているのである。この場合、餌は離島の環境保全であり、オガサワラカワラヒワである。 私はまんまと引っかかり、見たこともないオガサワラカワラヒワのために寄付を投じてしまうことになった。私だけではくやしいので、この本を読んだ皆さんもぜひ引っ掛かっていただきたい。勢いでTwitterもフォローした。日々、南の島の自然が観察できるのでおすすめだ。 内容については帯の言葉が全てを語っている。 「センセイ、どうして鳥の研究をするんですか?」 「楽しいから。他に理由が必要かい?」 私のように鳥好きでなくとも、たぶん、読めば楽しい。続きを読む
投稿日:2023.03.08
izumowol
前に読んだ著者の本と同じテイストの「鳥類学者によるエッセイ」。世代的にドンピシャな小ネタを楽しみつつ、もちろん大変面白く読んだのだが、やはり連発されるヲタネタにいちいち注釈がついていた方が本として正し…い気がする。もちろん今の時代検索すれば良いという話なのではあるが、それを踏まえて楽しい注をつけるのもありなのではないかと。続きを読む
投稿日:2023.02.20
kun92
川上先生にしてはテーマがはっきりしてて、鳥と島に興味を持って研究者になってくれたら嬉しいな、オガラヒワを知ってほしいな、自然てすごいな、研究すると楽しいな。 御意。 とっても良かったです。 ただ…、相変わらず情報量自体は三分の一くらいで、まず、川上先生に興味を持ってもらわないといけない本でした。 はまんない人は、絶対無理だろう。続きを読む
投稿日:2023.01.20
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