【感想】ベルリン1945 はじめての春(上)

クラウス・コルドン, 酒寄進一 / 岩波少年文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
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ブクログレビュー

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  • ogaway

    ogaway

    このレビューはネタバレを含みます

    _それでも人生はつづく。逃げ隠れしようとしても無理だ_

    転換期三部作、ついに完結です。

    小説を読んでいて、目を覆いたくなるような、というのもおかしな表現だけど、実際に、一瞬瞼を閉じてしまうことが幾度もあった。

    ゲープハルト一家との付き合いも30年近くに及んできたので?感情移入しないでは読めない。
    可愛かったあの子が、、、
    えっ、あの人が?そんなばかな、、、
    と序盤からさまざまな衝撃の連続。

    敗戦の色濃くなってきた1945年のベルリン。米英軍からの爆撃は普通の市民を容赦なく巻き込みます。
    終戦を迎えても、瓦礫の街で生き延びるのは容易なことではなく、ヒトラーを信じた自分を責め続ける人、自由になっても、収容所での地獄の日々から本当の意味で解放されない人、ソ連兵の襲撃に怯えて暮らす人…
    簡単に平和は訪れません。

    今作は、第1部で主人公だったヘレの娘エンネの目線で語られます。
    前作『〜1933』にて反抗勢力として両親が投獄され、祖父母の元で育った彼女は12歳。父母との再会は果たされるのか。再会しても、その溝を埋めていけるのか…。

    あとがきにもありますが、ドイツはこの後、ベルリンの壁の時代を迎えるのですよね。

    ほんやり生きている自分について、考えすぎてぼんやりしています。
    わたし、これからどうやって生きて行ったらいいんだろう。
    ってほどに。

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    投稿日:2021.01.12

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