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チャールズ・ハンディ, 大嶋祥誉, 花塚恵 / かんき出版 (1件のレビュー)
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yoichiokayama
1997年にイギリスで刊行された書籍の日本語版。 イギリスのドラッカーと呼ばれる経営哲学者、チャールズ・ハンディの知見です。 資本主義のゆがみの最中にあるという現状。 多くの人が心に葛藤や餓えを抱え、…心から幸せだ、いい人生を送っているなと思える人が、どのくらい存在するのでしょうか? 原点に戻り「何のために働くのか?」「会社とはどのような存在であるべきなのか?」、もっと根本的には「そもそも私たちはどのような生き方を選択すべきなのか?」といった大切な問いを、自ら考えるよう示唆しています。 企業や組織が自らの魂や本質を追い求めると、「ミッション・ステートメント」や「ビジョンと価値観」と銘打った文書にたどり着く。どうつくればいいのかわからないときは、コンサルタントを雇ってアドバイスを求める。 いわゆる戦略コンサルタントにミッションステートメントを書いてもらった世界的に有名な組織を、私はいくつも知っている。それではまるで、自分は何者なのかと精神分析医に尋ねるようなものではないか。 ー 248ページ 矛盾するようだが、組織の仮想化が進むほど、社員どうしが実際に会う必要性が高まる。だがそれは、会議を増やせという意味ではない。 会議は過程が大事であり、結果を出すことよりも、出席者がたがいに理解し合うことのほうが重要になる。テレビ会議では結果を出すことが優先されるが、画面に映る姿だけでなくたがいの人となりを知っているほうが会議はスムーズに進み、生産性が高まる。それがわかっているからこそ、企業は仕事や遊びで集まる機会を数多く主催し、オフシーズンのリゾート地がそうしたイ ベントで賑わっている。 ー 295ページ 高い教育を受けた頭は決してバカにできるものではないが、私はすぐに気がついた。私の頭は「閉じられた問題」に対処するように訓練されたが、会社で扱う問題のほとんどは「開かれた問題」なのだ。閉じられた問題とはたとえば、「売上にかかるコストは何か?」というように正否がはっきりしているものを指す。一方、「それについてどう対処すべきか?」というように、答えがいくつもあるような問題を開かれた問題と呼ぶ。 ー 314ページ続きを読む
投稿日:2023.08.14
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