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ジョージ・サルマナザール, 原田範行 / 平凡社ライブラリー (2件のレビュー)
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きのさん
第2部の作者のキリスト教への真摯な態度は、前半1部の異教の神を書いた事に対する懺悔の意識なのだろうか。多少、言い訳めいて読めるのは、後ろめたさがあったのかな。
投稿日:2023.01.07
ofellabuta
18世紀初頭に刊行された偽書で知られるジョルジュ・サルマナザールの「台湾誌」の全訳。 全体の3分の2を占める1巻は台湾および日本の地理・歴史・文化に関する詳細な記述(だが内容はほぼ出鱈目)、残りの2巻…は著者がヨーロッパに渡りキリスト教に改宗した過程とキリスト教に関する考えをまとめたもの。この本の成り立ちを考えると2巻がもっとも重要な箇所ではあるが正直退屈。今、読んで面白いのはサルマナザールが想像と知恵を膨らまして作り上げた架空の台湾誌の部分。ジョナサン・スウィフトを彷彿とさせるが、あそこまでストレートな風刺ではない感じ。 しかい、まさかサルマナザールの「台湾誌」の翻訳が出るとは長生きはするものだなぁ。続きを読む
投稿日:2021.02.23
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