【感想】いつまでも親がいる~超長寿時代の新・親子論~

島田裕巳 / 光文社新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • seiyan36

    seiyan36

    島田裕巳さんの著作、ブクログ登録は4冊目になります。
    静かに読み進めています。

    どのような方か、ウィキペディアで再確認すると、次のように書かれています。

    島田 裕巳(しまだ ひろみ、1953年(昭和28年)11月8日 - )は、日本の宗教学者、作家、劇作家、東京女子大学非常勤講師、NPO法人葬送の自由をすすめる会会長。 放送教育開発センター(現メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    ブッダから西田幾多郎まで。

    「人生100年時代」を迎えた今、
    親子関係の新たな課題とは。
    死生観・宗教観・育児観など、
    「永遠のテーマ」を様々な角度から捉え直す、
    著者初の親子論。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.14

  • おまめ

    おまめ

    老いていく親との今後の関わり方について、何かヒントになればと思い読んだが、内容が思っていたものではなかったのが残念。
    ただ、親子や人の上下関係に関して、宗教や国によって考え方が違うという事やその歴史的背景を知ることができ、意外と面白く読むことができた。続きを読む

    投稿日:2022.06.17

  • はなみ

    はなみ

    タイトルに惹かれて手に取った。最初のほうはそうそう!そうなんだよ!と楽しく読みすすめたが、宗教の話が絡むあたりは少し飛ばした。
    自分の子どもがようやく自立してくるのと逆行して、徐々に親に手がかかるようになる。
    捨てられない世代の家の片付けから日常生活の細々したことまで、更年期に突入した世代には辛い時もある。
    自分が歳を取った時には、子どもが負担に思い始める前に、惜しまれつつ死にたいものだとつくづく思う。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.31

  • bukurose

    bukurose

    「いつまでも親がいる」よくぞこの題名で本を出版してくれた、この本の最高点はこの題名だ。

    何か解決法、というか心の持ちようが示唆されているのかと思い購入。もはや自分にとってこれは喫緊の命題なのだ。例えば戦争をしていたり戦争直後、1960年ころはまだいつ死ぬかわからない社会、これを「生死観A」、現在はあるていど病気の治療などが進み皆が長生きする人生100年時代、といわれる社会で「生死観B」とする。

    「生死観B」の社会は大人になった親と子が共に長期間暮らす社会。今は「生死観」を変えて生活するようですね、と言っている。

    そして厄介なことに「生死観」を変えるのは子供の方だ、ということだ、と思う。年取った親は社会が変わっている現状を認識できない。

    島田氏は「映画は父を殺すためにある」などの著書で、子供は親殺し、親を精神的に乗り越えるという「通過儀礼」を経て一人前の大人になるのだ、ということを言っている人。この本では狂言の野村万作氏(1931生)が親の万蔵が47歳の時死んで、やっと自分なりの狂言を表現できるようになった、との言葉を紹介。その万作の子供は萬斎(1966生)だが、この万作氏、ある番組で子の萬斎(その芸を)をけっこうきつく批判して、「これじゃあ子供は自由になれないな」と島田氏は思ったという。

    「長寿社会になったことで、親はいつまでも生きている。それはめでたく有難いことだが、一方で重石が無くならないことを意味する。親があまりに長生きすれば、子供の方が先に亡くなってしまうこともある。そうなれば、生涯にわたって親から解放されないということにもなってくる」とも。・・そうなのだ。

    親は子がストレスを感じている~自分が重石になって子を束縛していることは全く気ずいていない。だいたい今の90代の人の親はまだまだ人生50年時代の世界で、自分ではおおむね60歳までには親から解放されている。むしろ末っ子だったりすると20代で親は亡くなり、「親が重石」だということをまったく理解できないと思う。そこらへんが問題なのだ。

    宗教学者なので生死観についてキリスト教やイスラム教、仏教、道教、儒教などの考え方も紹介しているが、やはり冒頭の「生死観B」という長生社会への考え方シフト、これだと思う。・・あきらめろってことですかね。


    2021.2.28初版第1刷 購入
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    投稿日:2021.03.28

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