【感想】整える習慣

小林弘幸 / 日経ビジネス人文庫
(113件のレビュー)

総合評価:

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  • 横

    整える習慣
    著:小林 弘幸
    日経ビジネス人文庫 B こ-16-1

    なぜ、多くの人がせっかくの力を十分に発揮できないのか
    それは、力を発揮するための、「整え方」を知らないから

    クオリティを高めかたったら、「実力をつける」より「今の実力を出し切ること」に意識を向けるほうが圧倒的に近道です

    整えるためには、体の構造に即した「行動パターン」を身につけ、「意識づけ」をするだけの話です

    ・カバンの中を整理する
    ・服や靴の選び方をかえる
    ・時間の使い方を少しだけ工夫する
    ・寝る前の習慣を変える
    ・想定外の問題が起こったら、次の予定をあきらめる
    ・飲み方の誘いにはすぐに答えず、一日考える

    必要なのは、「実力アップ」ではなく、「実力を出し切る方法」を知ることです

    気になったのは、以下です。

    ■身の回りの整え方
    ・必要なものと、必要でないものは分ける。必要でないものはカバンから出す。カバンの中は、ポーチなどを使って、どこに、何を入れておくのかを明確にしておく
    ・片づける場所を決める 場所がきまっている、その場所に置く
    ・モノを探すときは、時間をあらかじめきめる この10分間は探し物をする、10分で見つからなかったら、そのときには、代替案を考える
    ・ゆったりとした服をきる、窮屈な服をきていると交感神経が上がり、コンディションを崩す

    ■時間の整え方
    ・集中力が高まる時間、ものを考えるのに適した時間、それは午前中
    ・昼食後の2時間は、ほとんど仕事がはかどらないノンファンクションな時間帯。この時間を利用してメールをチェックしたり、返信したりするのも1つの手です
    ・もうすぐ終わるという時間になると、集中力が高まります
    ・そもそも人間の集中力は約90分しか続きません
    ・コンディションを整える:深呼吸をして、水を一杯飲み、笑顔をつくり、のんきな声でいう、そんな態度が必要です。
    ・大事なのは、計画的にやっているかです、ゆるやかな計画性、をもつことが大事です

    ■人間関係の整え方
    ・人間関係におけるストレスは、相手がいることですから、極論すると自分でなんとかすることはできません
    ・我慢が前提の人脈は断ち切る
    ・認められないなら、あきらめる。他方に意識を向ける
    ・プライドを捨てれば、見えてくるものはたくさんあります
    ・夫婦の理想形は、ラブラブではなく、家族となること。気を遣わず、おちつける関係を目指す

    ■体の整え方
    ・気分が乗らないとき、集中力が散漫になっているときに一番大事なのは、動くこと
    ・座っている時間が長い人ほど早死にする
    ・持ち物を最適化する。荷物が重すぎるのも気になる
    ・シャワーだけではだめ、湯舟につかるのは不可欠、39~40度のややぬるめにする

    ■食の整え方
    ・食事は腹6分目
    ・1日2杯から4杯程度、ホットで、ブラックコーヒーを飲む

    ■行動パターンの整え方
    ・寝る前の習慣を変えるのがいい
    ・落ち着いた時間を30分ほどとったら、その次は、1日振り返る時間をとります
    ・寝る前に、今日も1日ありがとうございました。明日も宜しくお願いします。という感謝を心の中で唱えます
    ・ミスしたら、その場でメモをする
    ・修正したい点をすべて書き出してみる、自分の嫌なところ、タメな部分を棚卸する
    ・忙しいときほど、ゆっくり、ていねいに
    ・軽んじていい仕事なんてひとつもない

    ■メンタルの整え方
    ・気持ちに余裕がある人はあまり怒らない、客観的に自分の不安を見つめる
    ・嫌なことからは逃げない、むしろ、徹底的に向き合い、掘り下げるほうが現実的である
    ・決断するときは、じっくりと考える。でも決断したら、あとは迷わず、集中いて取り組む
    ・誰も信用しない、ということは、すべては、自分の責任である、という覚悟の表れである

    ■自分らしさの整え方

    ・かけがえのない人生、我慢するのが当たり前、だとは思わない

    目次

    文庫化にあたって
    はじめに
    自律神経を意識するとなぜ仕事がうまくいくのか?
    第1章:まずはモノを片づけて、心を安定させる――身の回りの整え方
    第2章:一日ごとの体の変化を意識する――時間の整え方
    第3章:無理したつき合いは絶つ――人間関係の整え方
    第4章:体のスイッチを意識する――体の整え方
    第5章:食べ物と食べ方を少しだけ変える――食の整え方
    第6章:今夜の振り返りが、スムーズな明日をつくる――行動パターンの整え方
    第7章:ストレスには正しく対処する――メンタルの整え方
    第8章:自分のタイプを知る――自分らしさの整え方
    Pick up! 毎日、イキイキと生きる7つのレッスン

    ISBN:9784532199951
    出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
    判型:文庫
    ページ数:272ページ
    定価:800円(本体)
    発売日:2021年02月01日第1刷
    発売日:2021年11月30日第11刷
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    投稿日:2024.04.05

  • まよ

    まよ

    今まで読んだ自律神経系の本で1番良かった。
    自律神経の仕組みなどは知っていたがお医者さんだからこそ自律神経をどうやったら乱さずに日々過ごせるかを細かく書いてくださってる。

    図書館で借りたがこれは購入決定!

    心技体の中で心が1番重要そうに見えて体だとは…体のメカニズムもよくわかり、また内容も優しいので実践しやすく取り組んで行きたいと思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • maro

    maro

    自律神経の乱れると整わなくなるんだよ、という話。
    いろんな気づきがあって、
    たまに読み返すのも良さそう。
    ネクストアクションを決めておくというのは確かに。

    投稿日:2024.03.24

  • あーるてぃー

    あーるてぃー

    「自律神経を整えよう」
    「実力アップではなく、実力を出し切る方法を知ること。そのために、日々の“コンディション”を整えることが大切」

    ということが書かれている。

    そのために、どのような習慣をもつべきか?

    ・窮屈な服や靴を選ばない
    ・鞄の中を整理する
    ・ゆっくり話す
    ・ミスはその場でメモする
    ・次にする「一個」を決める
    ・落ち込んだら階段を上り下りする
    ・仕事の重要度に差をつけない
    ・ストレスは複数持つ
    ・「内容で区切る仕事」と「時間で区切る仕事」を分ける
    ・アクシデントが起こったら「次の予定」をあきらめる
    ・緊張を和らげたいときは壁の時計を見る
    ・昼食後の2時間は捨てる
    ・リモートワークの合間に5分だけ「体育の時間」
    ・食事は腹6分目で
    ・一日一枚写真を撮る

    といったことが書かれている。


    自律神経を整えるための、色々な習慣が本書には書かれているのだけど、個人的に印象的だったのを何点かピックアップ。


    ・“何かを選ぶ”ことを減らすことは、それだけでストレスになるのでなるべく減らす

    なるべくルーティン化させたほうが楽、これは本当にそうだよな。

    例えば、着ていく服とか、毎朝その都度考えていたら、それだけでストレスで、あらかじめどんな服を着るか決めておく。
    服A→服B→服C → 服A→服B→服Cというサイクルで過ごせば、そりゃあそのほうが楽だよなと思う。


    ・整理整頓が大切
    ・朝食を毎日ちゃんととる
    ・運動する

    ……いや、これはもうわかりきっているのだけど、でもできないんだよなぁ…。わかっててもできないベスト3が集合しているじゃないか。

    これらを生活の中できっちり行えば、毎日良いコンディションで過ごせるだろう。わかってはいるのだけどなぁ。少しずつやっていこう。

    ちなみに「運動」に関しては、運動をしなくなることで、顕著に変化が現れるのは“大腿筋”、だそう。

    大腿筋、つまり、太もも。

    他の部位は、意外とそんなに筋力が落ちないらしくて、大腿筋は鍛えないとどんどん衰えていく。階段を登るのがつらくなってくるのは、大腿筋が衰えているから。

    なので、スクワットなどをやるとよい、とのこと。


    ・感謝して一日を終えれば、ぐっすり眠れる

    これは実際そう思う。

    私はなるべく毎日、日記を書くことにしているのですが、日記の最後は、感謝で終わるようにしている。

    どんな小さなことでもいい。感謝して1日を締めくくることで、気分的にかなり違う。

    よく寝れるというか、不平不満ばかり言ったり、人の悪口を言ったり、それで心がすさんでイヤな気持ちにならずに済む。自己嫌悪することが減る。


    最後に、一点だけ。

    「これはさすがに難しくないか!?」と思ったのが以下。

    ・落ち込んだら迷わず「階段を上り下り」する

    要は、“階段を上り下りし、体を動かすことで、気持ちが整う”、といった意味なんだけど、

    んー、これは職場ではできない(急に席を外して、階段の上り下りをし始めたらビビられる。お前どした、である)。

    かといって、自宅のときは実行しようと思っても、そんな都合のいい階段は自宅にはない。

    ということで、これは実行するのがちょっと難しいなと思いました。

    これ以外は、おおむね、「確かにその通りだな」と思う習慣ばかりでした。
    読んで良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.20

  • ばむ

    ばむ

    とても読みやすく、今日から実行出来る事を沢山教えてもらえた。
    以下、特に印象に残った事項。

    ・食事中にできる集中トレーニング
    …常に目の前のことだけ考えることを習慣づけ。人参を挟んで食べる時は、「 今にんじんを食べている」と意識。歯磨きの時とかも。
    まずは日常生活で「 今、行っている動作を意識する」ことから始める。

    ・感謝ほど自律神経が整うものは無い
    …寝る直前、布団やベッドの上に正座して「 今日も一日ありがとうございました。明日もよろしくお願いします」という感謝を心の中で唱える。

    ・電子マネーは早めにチャージする
    …いくら以下になったら、必ずチャージするというルールを決める

    ・リモートワークの合間に五分だけ「 体育の時間」を入れる。
    …5分の運動を一日に3〜4回組み込む

    ・食事は「 腹6分目」を基本とする

    ・「 今がいちばん若い」と意識する
    …やってみたいと思うことがあるなら、是非今始めてみること。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • ゆん

    ゆん

    大変勉強になったので何度も読み返そうと思う。中野先生の本やプロ雀士の本、エッセンシャル思考とも共通する点が非常に多い。
    やりたいこと、納得できることには付箋をつけた。
    少しでも前向きに明るく元気に毎日過ごせるように自律神経整えるぞー!!続きを読む

    投稿日:2024.01.22

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