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森本あんり / 新潮選書 (11件のレビュー)
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mm
なぜ今まで宗教学に興味をもってこなかったのかと後悔してしまうほどすばらしい内容。人間が考えたものである以上、政治思想や哲学や歴史や人々の価値観にはいつも宗教の下地があることが理解できる。もっと学びたい…。 価値観が異なっても許容し共存するという意味での寛容は、「トルコから世界を見る ――ちがう国の人と生きるには? (ちくまQブックス)」に書かれていた「ものさしは複数ある」という認識に近いし、子どもの学級内での過ごし方としてよく言われる、「みんな仲良くは難しいが平和的に共存しよう」という考え方とも通じる。 皆が「礼節をもって、暴力に訴えず、会話を遮断せずに続けるだけの開放性を維持する」ことができれば平和になるので、さほど難しくはないように思えるが、その境地に至るのが困難だから諸々の問題が生じるのではと思う。まず自らの信念によほど強い確信がなければ、他者の異なる意見に接することで自分の内部に揺らぎが生じ、不安になる。自分を不安にするものは排除しなければならない、となる。相手の態度があまりに確信に満ちていると、自らの不安定を指摘されているようで、あたかも自分が攻撃を受けたかのように感じる。攻撃を受けたら自らを守るため反撃しなければならない、となる。これらの問題をどのように乗り越えるかが、私たちが考えなければならない課題だと思う。続きを読む
投稿日:2023.08.01
しんご
BIBLIOTHECAで紹介された本。読み応えがあった。「悪を最小限に抑えるために寛容になる」というフレーズが印象的だった。
投稿日:2023.04.23
kenisfsan
不寛容なしに寛容はあり得ない。 自分が嫌悪する、許容できないものに対してどうするのか、という問いこそが寛容論。 わかりあうことはできないが、わからないままに受け入れることはできる。 ウィリアムズを…切り口に寛容論について述べられた本。この内容でこの読みやすさはとてもよかった。 内容としても、筆者が述べている通り、まさに今求められる考え方なのではないだろうか。続きを読む
投稿日:2023.03.07
reso100
不寛容なしに寛容はない と最初の方に出てくるが、「寛容」はこれに尽きる感じだ.アメリカへイギリスから移住したピューリタンが原住民と交渉しながら植民地を建設する過程で、「寛容」をどう取り扱うかを議論して…いるが、宗教の問題が基盤にあることは日本人には理解が難しいと思った.ロジャー・ウイリアムズに焦点を当てて「寛容」の問題を解説しているが、彼の頑なさはある程度理解できると感じた.契約を結ぶこと、宣誓をすることなど、現代社会にも通用することが17世紀のニューイングランドでなされていたことに驚いた.続きを読む
投稿日:2022.12.16
こば
寛容と無関心 ”万人が万人に対して寛容であることは、そもそも不可能である。では、寛容と不寛容の線引きはどこでなされるべきなのか。” ”人は、未知のものには不寛容に、既知のものには寛容になりやすい。…特にこれは、宗教や性の問題に関する態度決定で顕著である。” https://kangaeruhito.jp/trial/40146 https://note.com/ogatahisato/n/nac180c11df6a続きを読む
投稿日:2022.05.11
ハルモヤ
入国審査書面の契約ひとつとっても、何故そのような項目が設けられているのかという歴史的背景を知ると納得が出来る。他者と暮らすとは何かを考えるきっかけとなる。
投稿日:2021.07.13
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