【感想】【電子限定おまけ付き】 若様は初恋姫を一途に甘やかす 【イラスト付き】

ナツ之えだまめ, 陵クミコ / 幻冬舎ルチル文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • komopy

    komopy

    このレビューはネタバレを含みます

    久々に読むセンセの作品。以前の印象だとえちえちな作風よりだったんだけど、これはなんだかとっても甘々でかわいいお話でした。
    江戸を舞台にした、大名家の次男で将軍の落胤である惟光と、尼寺育ちの美少女のような宮との、大江戸恋物語です。
    江戸の大名家の様子や町の人々の暮らしぶりや江戸城の内情まで、手に取るように生き生きと描かれていて、とても面白かったです。
    BLとしても良かったけど、時代物としても興味深かったです。

    ストーリーとしては、まず宮がなぜ江戸から離れた草庵で暮らしていたのか、なぜ『橋姫の儀』で人柱にならなくてはいけなかったのか、とても気になり興味をひかれました。
    読み始めは、こんなかわいくてピュアな子が自ら進んで人柱志願するなんて…と心が痛みました。
    が、一式家が宮を預かることになり、惟光と出逢ってからは、二人のやり取りが甘くて優しさいっぱいでどのシーンもキュンキュンさせられっぱなし。
    ごちそうさまというしかない…(笑)
    そんな二人の周囲もとてもあたたかくて、優しく見守っているのが伝わってきてほっとさせられたし、猫のランにも癒されました。二人の人柄の良さのあらわれですよね。

    でも中盤から不穏な流れになってきて、忘れかけていた『橋姫の儀』から宮に最大の危機が迫ります。
    ただ甘いだけじゃない展開で、ハラハラさせられる場面も。
    こんなに純粋でまっすぐな宮を陥れようとした酒井は、本当に許せませんね…

    宮は世間知らずで無垢だけど、一本筋が通っていて精神的に強さを備えたところがあって、なよなよしてないところがまた好感があってかわいかったです。
    そんなうぶな宮に、心配した希之助がHの指南をする場面がとっても面白かったです!
    ラブラブな二人の祝言も幸せそうで良かったです。
    末永く幸せに暮らしてほしい二人です!

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    投稿日:2021.01.19

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