【感想】この子はこの子のままでいいと思える本

佐々木正美 / 主婦の友社
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
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ブクログレビュー

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  • vivi634

    vivi634

    子供が小さい頃に佐々木先生の「こどもへのまなざし」を読んで、優しい考え方に救われたものです。子供も大きくなった今、先生の言葉の受け取り方も変わるのだなと実感したところです。

    本書を読んでいく中で、スッと入るものもあれば同意しきれない考え方もあり、佐々木先生の言葉も絶対的な正解ではなく、育児への考え方のひとつでしかないのだなぁと感じました。これは親の成長でもあり、余裕が出てきたということでもあるのかもしれません。

    -----心にとめておきたいこと

    ●親子関係も人間関係のひとつであること。だからこそ、人間関係の「質」に悩んだときは人間関係の「量」を増やすこと。

    ● 自律とは、子ども自身が考え、行動して、失敗して、納得した、その先にあるもの。そのためには時間が必要。親に信じて見守ってもらった経験は、親に対する揺るぎない信頼感と尊敬となって心の中に根づく。

    ● やさしくされすぎて問題行動が出た子を見たことない

    ● 親がしかればしかるほど、子どもはしかられる子になっていく。親が心配すればするほど、心配な行動を続ける。その悪循環を断ち切らなければ、子どもの情緒を安定させることはできない。

    (そうは言っても心配するさぁ……。心配だから行動して、支援につながってようやく心配しすぎなくていいんだって思えるようになる場合もあるからさ。ひとりで頑張っている時に心配するなっていうのも酷だよ)

    ●しかってもしからなくてもADHDの特性が消えるわけではないが、親がしかりすぎをいったんやめることで子どもの情緒が安定し、その子に合った対応をとることが可能になる。得意の部分をちゃんと見極め、そこを伸ばそうと本人も前向きにとらえることができるようになる。好循環が始まる。

    ● いい子というものは、育てるのに手間がかかるものなんですよ。

    ● 信頼できる機関には、医師、臨床心理士、ソーシャルワーカーが専門チームを組んで、親子のケアにあたっているもの

    (そういうところがなかなかなくて困ってる…)

    ● 普通の子であってほしい」という願いもまた、過剰期待

    ● 楽しさは、その場にいるみんなが「楽しい」と思わないとつくられないもの

    ● 「みんなで力を合わせて目標を達成する」という活動より、「同じ趣味の人が集まって、それぞれの好きなことを認め合う」という部活のほうが合っている

    ● ADHDの傾向が多少ある子は、いくつものことを同時に考えるのが苦手。「学校が終わった、よし帰ろう」と思うと、頭の中はそのことでいっぱいになり、忘れ物の確認まで気が回らない。どんなにしかられても、その瞬間は忘れる。本当に困っているのは、親御さんではなくこの子。

    ● 「大丈夫ですよ、必ずいい子に育ちます」
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    投稿日:2024.01.27

  • aaaamino

    aaaamino

    児童精神科医が子育ての悩みに答える

    子供の自律性は、待って貰っている間に育つ

    しつけとは、穏やかに、繰り返し言って聞かせて、出来るようになるまでゆっくり待つ、ことが重要

    子供が乱暴なときほど優しくする
    子供はいくら甘やかしてもよい
    子供に愛情が伝わるように表現する
    子供の自尊心を傷つけない

    上の子に優しくすればするほど、上の子はお兄ちゃんらしくなる
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    投稿日:2024.01.10

  • さきぴー

    さきぴー

    このレビューはネタバレを含みます

    早期に受験させるというブームがありますが、人間関係で大切なことについて以下とても印象に残りました。

    【著名な心理学者や精神科医はみな言っていますよ、子供時代の雑多な人間関係の中で、人は社会性を身につけるのだ、と。しかし残念なことに、意識せずいろんな子と交われるのは、小学校の低学年から中学年くらいの非常に限られた時期だけのことです。思春期以降になると、類は友を呼ぶといいますか、価値観、趣味、話が合う友だちとしか交わらなくなるのです。そのときに友だち選びの基準になるのは「親の価値観」です。自分の両親のもつ文化や考え方を基準にして、子どもは友を選びます。これは、ほぼ確実です。

    雑多な人間関係があるからこそ、人を見る目が養われ、どんな人とでも交われる能力を身につけていくのです。】

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.14

  • どんぐり

    どんぐり

    うんうん、と納得しながらよんだ

    あとがきを読んで、急に涙があふれた
    著者と時間を共にした編集者の方の言葉から、佐々木先生のどこまでもやさしい心持ちが見てとれて、涙が止まらなかった

    会ってみたかったな(無理だけど)

    親も包み込んでくれるやさしさがあってどこまでも相手を優しく包んでくれる人なんだなと思った

    子どもにやさしくなれる本であり、夫婦間や人間関係もよくしてもらえる本だと思う
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    投稿日:2023.10.03

  • ぽよ

    ぽよ

    佐々木先生から学びたかった。と思うくらい自分の子育て論と合致する言葉がたくさん書いてあり、多くの大人にこの本を読んでもらいたいと思う。

    投稿日:2023.08.30

  • ティモシー

    ティモシー

    「現代の日本人は、自分の人生を計画的に思いどおりにコントロールしよう、という思いも強いですね。」「しかるというのは、そのつど子どもの人格を否定することである。取り返しのつかないものもあり、それを積もらせてしまうこともある」心に響く言葉の数々で、子どもとの関わりがすごく変わる本でした。続きを読む

    投稿日:2023.08.29

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