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浦久俊彦 / 新潮新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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nyonboo48
タイトルから第九のことが中心に書かれているのかと予想したけれど、いい意味で裏切られた。日本で最初にベートーヴェンを聴いたり弾いたりした人たちのことなど想像したこともなく、苦労もあっただろうし、異文化体…験が衝撃的だったのだろうと想像する。続きを読む
投稿日:2023.06.07
有井 努 Tsutomu Arii
こちらの本は日本人とベートーヴェンの関係 を主体に書かれています。 なぜ年末になると「第九」があちこちで演奏 と共に歌われるのか。これはいつ頃から定着 した風習なのか。 明治の開国から西洋の文化が…ドッと日本に入 ってきた時、そもそもクラッシック音楽とは どのような位置付けであったのか。 から始まり、その中でベートーヴェンの扱い について分かり易く解説されています。 あの、苦虫を噛み潰したような肖像画や、「 ベートーヴェン」という呼び方まで、日本人 にとっての共通認識の歴史を学べる一冊です。 森鴎外による「交響曲」という言葉が生まれ る明治12年に、初めてオペラ歌劇団が日本に 来日しているそうですが、日本人にとっては 「まるで鶏の首を絞めたように」聞こえたそ うです。続きを読む
投稿日:2022.01.10
morick
ベートーヴェンの第九が何故日本人に許容されたのだろうと言う問いには残念ながら到達していないよう。 もっと戦後のことに掘り込んで探るべきか。次回作に期待
投稿日:2021.03.11
avfav
このレビューはネタバレを含みます
ベートーヴェンが日本人に「楽聖」として定着していく過程を、明治以降の関東大震災と大東亜戦争を軸に考察している論考。明治時代の西洋音楽のとり入れ方や日本のプロオーケストラの始まりや職業指揮者としての山田耕筰と近衛秀麿トの確執などにも触れていて面白い面もあるが、既に多くの書籍に書かれていることを集約して的曲げた感があって、あまり目新しさが感じられなかったのが残念。 ベートーヴェンという表記や、彼の音楽が国民にどのように受け入れられてきたかと言うことを簡潔に調べ上げる資料としての役割は大きいかも知れない。
投稿日:2021.01.11
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