【感想】赤い砂

伊岡瞬 / 文春文庫
(96件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
20
34
34
3
0

ブクログレビュー

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  • sacredtree

    sacredtree

    ならば、この「アレナ・ルブラ」が宿主の脳を破壊して、別の宿主に広がろうと試みても、不思議なこととはいえないでしょう。一般の人は『宿主を殺してはウイルスだって生き残れない。元も子もないじゃないか』と言います。しかし、死ぬ前に『炸裂』のような行動にでれば、それはそれで伝播のひとつの方法ではあります。211ページ続きを読む

    投稿日:2024.03.08

  • あき

    あき

    警察組織、ウィルス感染、専門用語、様々な方向からの思惑が入り乱れ、登場人物多数。

    要素がたくさんあって、ペースが軌道に乗るまでちょっと時間かかっててしまったけど、ペースに乗ったら先が気になって一気読み!!!

    まさか、あの人とそういうことに?!
    そこで終わるんかい!!!

    と予想外なことも多くて最後まで気が抜けず、楽しめました。ただ主人公の暴走にオイオイ・・・もっと要領良くできんか?という気持ちは抱き続けました(⌒-⌒; )そこがいいのかもしれませんが。
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    投稿日:2024.02.23

  • あむり

    あむり

    すごく引き込まれる作品。

    主人公が真面目すぎず人間らしい刑事であり、周囲の人物も“嫌な奴”が居ないので、ストレスなく読めた。

    ウィルスに関係する話であり、出版が2020年であったことから、コロナ禍に考えたのかと思ったら、あとがきで語られた執筆時期で驚いた。

    専門分野への知識が無くても非常に分かりやすく、話の展開も面白かった。終わり方もとても好き。
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    投稿日:2024.02.01

  • S

    S

    初めてコロナが発生した時ってこんな感じだったんだろうなあ、と思える作品。

    ある男がホームに来た電車に飛び込んで自殺する、という衝撃的な場面から物語が始まる。その処理に関わった人間も連鎖的に自殺してしまう。自殺した人間に共通点はあるけど、はっきりした事は言えない。同僚の自殺に納得がいかなかった刑事の永瀬は、真相を探ろうとする。そして、題名にもなっている"赤い砂"と呼ばれているウイルスが関係してるのではないのか?と考える。このウイルスがとても恐い。ウイルス全般怖いんだけど、"赤い砂"は最後は自殺するっていうのが恐い。読んでて思い出したのが同僚との会話。コロナ禍初期ぐらいの時に、「ウイルスに色がついてればいいのにね。そうすれば対策が出来るのに。」という話をしてたな。それが出来てたら、こんなにみんな困ってないんだけど。フィクションなんだけど、今の世の中、実際あるのでは?と思ってしまう。
    そしてもっと恐いのがやっぱり犯人。サイコパスっていう事なんだろうけど、考え、行動がどうしても理解できない。そう思うと人間が一番恐いかな。

    このウイルス関係で製薬会社が出てくるんだけど、これにイラッとする。身勝手な利権争いや責任の押し付け合い。あとは警察庁と警視庁。(私はこの二つの組織の違いがよく分からない)この二つの組織も隠蔽だの派閥争いだので、またまたイラッとする。こういう上の人たちの身勝手な考えのせいで、一般人がいつも犠牲になるんだよね。

    私は本庁から来た刑事、長谷川が好き。永瀬の相棒なんだけど、いい人だと思ってたけどなかなかの人だった。野心あり、おいしいところは持っていってしまうしたたかな刑事。それでも私はなぜか好き。

    最後、永瀬と事件の関係者、有沢美由紀がどうなるのか?気になる終わり方で、そこがモヤっとしてしまう。どうかハッピーエンドでありますように。

    伊岡瞬さん。私にとってハードルがあまりにも高くて今まで手が伸びなかった。でもこの作品は、レビューを読んでどうしても読みたくて思い切って伊岡瞬の世界へ飛び込んでみました。結果は飛び込んで良かった。面白かったです。
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    投稿日:2023.12.14

  • ハルめめ

    ハルめめ

    疾病管理センター職員が電車に飛び込み自殺した。電車の運転士と現場検証に当たっていた鑑識官が2週間後自殺し、さらにその2週間後警察官が自殺した。画期的なワクチンの開発を目論んだ製薬会社は、脳に攻撃を仕掛けるウイルスを手に入れていた。一人の刑事が連続自殺の真相へ、孤独な戦いに挑んでいく。コロナ禍の中、感染症の怖さをひしひしと感じました。最後どうなったのかな…心配だ。続きを読む

    投稿日:2023.10.31

  • かりやまかりこ

    かりやまかりこ

    最初はえらく突飛な設定かと思ったが、今の世の中絶対にあり得る話しだと思ったし、後書きを読んで20年近く前に書かれた作品だと聞き、そのアイデアの秀逸さに驚いた。
    刑事モノの主人公のすべてを仕事に捧げる使命感には毎度驚かされるが、ホントにそんな感じなのだろうか、と疑問には思う。続きを読む

    投稿日:2023.10.09

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