【感想】春風同心十手日記〈一〉

定町廻り同心、夏木慎吾は、付け届けを嫌う男だ。
のんびりとして、物言いは穏やかで、下っぴきにも慕われている。

長谷の評判が頗る悪い、竹三という男が包丁を腹に刺されたまま死体で発見された。

ところが…勤め先や他の場所ではんないい男はいないという。

現場で発見された匂い袋。
女の叫び声。
不審な金回り。

操作を進めると、驚くような真相が。

出生の秘密をもち、名刀をもち、剣の技もある。

この時代に珍しい腕利きの女医がでてきたり、
そこらの親分が頭の上がらない岡っ引きがついていたりと、謎が多くこれからひみつが解き明かされる予感。

シリーズ第1巻。続きを読む

202101/定町廻り同心・夏木慎吾の捕物シリーズ一作目。過去の同作品を新たに書き直したものらしく、当初版との違いはわからないけど、キャラや舞台設定がわかりやすく書かれていて導入部からスッと入り込めて…楽しめた。事件の謎解きはさほど凝ったものではないけど、主人公や主要キャラ達が親しみやすく個性もあって（特に女性陣が良い）シリーズものとして今後も楽しみ。続きを読む