【感想】言葉屋（６）　裏方たちとおもてなし

まさか言葉屋にきょうだい児が出てくるとは思ってなかったなぁ。
しかもきょうだい児の気持ちの表し方が分かりやすくそのまんま書いてある。
きょうだい児にも、その親にもとっても大事な事が書かれてある。

久々の言葉屋シリーズ。中二になった詠子と周りの成長物語、なんだけど、前作から時間経ちすぎて、登場人物の名前から出来事が思い出せず

待望の新刊は主人公たちが中学2年生に進級〜夏休み。
新しいクラスでの出会い、違う環境でであいなおす小学校からの友だち、図書室で知り合った子…さまざまな人間関係の中でていねいな交流をしつつ、言珠職人とし…ても試行錯誤を重ねる詠子ちゃん。マウンティング、ヘアドネーション、ディスクレシア、SNSの裏垢などコミュニケーションや多様性、個人の尊重をめぐる最新のトピックをもりこみつつ、解決の難しい問題や悩みも表面的ないい話に逃げずにじっくり抱えていてくれるのがこのシリーズのいいところ。ゆっくり育まれていく恋の行方もまだまだ道が長そうなので（詠子だけでなくしぃちゃんのほうも新展開あったし）続刊をまた楽しみに待とう。

第1章　数学博士のわっかノート
第2章　のびのびのび悩み
第3章　過読少女
第4章　裏垢うらめしや
第5章　おばけ花火続きを読む