【感想】落語はこころの処方箋

立川談慶 / NHK出版
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yokkie

    yokkie

    忖度文化

    一見良くなさそうだけど、あの人もこの人も立てることで、与太郎みたいな働かない生き方も全体としては許容されるのかな、と思わされました。

    働かないけど愛されキャラ
    働かないけど愛していいキャ

    そんな人を受け入れても良いよ、と言ってくれるのが落語なんですかね

    誰一人取りこぼさない社会を作る
    コスパやスピード重視で作るのではなく、無駄な人も受け入れて、ゆっくり進む方が取りこぼしは少ないのかもですね

    笑いながらゆっくり進もう

    でも、実際に働かない人がいたら、自分はその人を許して、笑えることができるかな
    その人との距離感が大事なのかも
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    投稿日:2024.02.29

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「こころの 疲れを じわじわ癒そう

    落語は観て聞いて楽しむだけのものではない。私たちが抱える人生の悩みを改善してくれる効用も持っている。人とうまく付き合うには? ストレスを感じずに暮らすには? 自分に合った働き方を実践していくには? いま最も本が売れている落語家が、「落語流・こころを整えていく方法」を伝授。同時に、「落語はいつ生まれ、どのように発展したのか」「どんな落語家がどんな噺を受け継いできたのか」「有名な噺のエッセンス」など、これだけは知っておきたい落語の基礎も身につく、一石二鳥の1冊。」続きを読む

    投稿日:2023.11.29

  • shukawabest

    shukawabest

    このレビューはネタバレを含みます

    ひょい、と。

    ときどき一緒に落語に行く同僚が、「読んでみ」と渡してきた。

    ゆる〜い生き方を進める立川談慶さんのエッセイ。

    落語の魅力、共感させる力、勝ち負けではない、働かない人もそれなりに近所と共存していた江戸時代の人々と気質、人情•••。

    いいなぁ。

    ここ数ヶ月、落語のYouTubeを子守唄代わりにしている僕。

    効率を重視し過ぎて、近年、仕事もプライベートも息が詰まりそうだもんな。

    ありがとう、とてもいい本だったよ、とても面白かったよ。

    礼を言って同僚に本を返すと、

    同僚は、「私はそんなにいいとは思わなかったけど•••」

    なぜ、そんな本を推してきた?

    共感さえもないオチやんか。

    でも、僕には心に響くエッセイだったな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.13

  • ま

    江戸時代、ゆるゆるだなあ。
    現代人もこうしたら?の提案のところは、ところどころそれはちょっと…と思ってしまったことがあった。与太郎が認められる世の中になったらいいんだけど…。
    落語の歴史がわかりやすかった。講談との違いとか。
    落語を聞いてみたくなった。
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    投稿日:2023.01.25

  • dai-4

    dai-4

    落語はCDで入ろうとして挫折したんだけど、やっぱりまず、動きまで含めた動画なりライブなりを体験しないといけませんわな。本書で語られるように、その噺自体に気付きがあるのかもしれないけど、なら読書でも良くないか?って思っちゃう。それはともかく、本書で取り上げられた題目の数々は、少なくとも一度聞いてみたいなって思える内容のが多かった。続きを読む

    投稿日:2022.10.07

  • 1705264番目の読書家

    1705264番目の読書家

    このシリーズの「役に立つ古典」で、「俳諧」が笑いを表すものだと知った。そこから笑いは日本の文化に根差した奥深い何かがありそうだと、本書を手に取った。

    「落語とは人間の業の肯定である」
    落語家立川談志のこの言葉は落語の本質をついていると筆者は言う。
    人間は業の塊で、落語はその人間のだめなところ、弱さを明るくテンポよく伝えてくれる。それをみた観客は「自分にもそういうことがあったなあ」「誰でもだめなところはあるよなあ」と弱さを受け入れてくれる落語を聴いて安心する。勝ち負けの二元論が蔓延り失敗できない窮屈な社会にいるわたしたちを、リラックスさせてくれる。だから落語の笑いはほっとした笑いなんだそう。

    自分を受け入れてくれる場があることで自尊心が高まり、相手と比べることのない自分らしい道を歩むことができる。そんな力が落語にはあったのだと読み進めるにつれ感激した。落語のようなほっと一息つくような場がこの時代には必要だ。
    私も自分より頭がよかったり活動的な人をみて自尊心が損なわれることがある。でも他人と比べてばかりでは仕方がない。やはり、週に一度は課題も仕事もしない日を確保し、自分の山を登り続けること、自分らしさを磨き続けることを人生の軸にしたい。

    落語の作品を紹介しながら今の日本人が学ぶべきテーマについても書かれており、助け合いが当たり前だった長屋の地域コミュニティについて特に関心を抱いた。人が地域の人に甘えられるにはどうしたらいいだろう?
    続きを読む

    投稿日:2022.05.01

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