【感想】「当たり前」をひっくり返す バザーリア・ニィリエ・フレイレが奏でた「革命」

竹端寛 / ボイジャー
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yuzuringo102

    yuzuringo102

    面白かった。まさに自分はこうした認知の反転による、主体化に寄り添っていたいんだなと。広い意味で人は抑圧状態を強いられていて、その構造を紐解きながら、その人らしさ、その人たちらしさに依拠した生を支援したいのだと思う

    以下引用

    ポリフォニー的現実においては、語られている事柄は、新たな会話において意味を得る。語り合っている事柄についての新たな言葉が生まれるのである。語り合っている人たちは、自分の社会的意味や社会的アイデンティティをつくりだしているのである。それは、文脈が違えば異なったものになるのだ

    括弧にいれる=エポケー。判断中止。当たり前に常識的な判断を下している日常的な出来事のその判断を中止すること、当たり前や常識そのものを問いなおす力がある。
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    投稿日:2023.11.25

  • nobuimamura

    nobuimamura

    OD(オープンダイアログ)の講習会などで飾らない人柄を拝見させていただいている著者であり、バザーリア、ODという言葉より購入、読了。まず表紙が内容を表していてよい。本書にて知的障害に関わったニイリエ、教育家のフレイレについて初めて知り、バザーリアとともに、この3人が同時代人であり、当時は非常識と思われていたが、今は「当たり前」となったことを、どの様に引っ繰り返してきたかをODの文脈で解き明かし、著者の言う「理性の悲観主義」から「実践の楽観主義」への転換、そしてそのためには、まず、自分自身が、自らの「内なる」抑圧者に支配されている現実、つまり「内面化された」二重性をいかに「意識化」できるかが問われていることを大きく認識し直された。私自身もまずは「実践の楽観主義」を始めようと勇気づけられた良い読書体験をさせていただきました。続きを読む

    投稿日:2019.02.15

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