【感想】七つの試練 池袋ウエストゲートパーク14

石田衣良 / 文春文庫
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
3
12
11
3
0

ブクログレビュー

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  • beejktb

    beejktb

    2.75
    IWGPのシリーズの中で1番内容が薄く感じられた
    物凄く読みやすいけど、満足は出来なかった

    依頼されてから解決させるまでの過程が意外性やワクワク感がなかった

    IWGPを読むとこの時代に何が流行り、起こったのかわかるのが面白いし、この年まで来たかと思って一緒にその時を過ごしてる感覚になる

    正直こーゆー小説は好きです
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    投稿日:2024.04.22

  • かのん

    かのん

    【2024年88冊目】
    セックススキャンダルと若手俳優、首絞め男の再来、億ションと龍神様、いいねのための命を懸けた試練。池袋ウエストゲートパークシリーズ第十四弾。

    さすがにそろそろネタギレなのではと思いながら読んでますが、ネタ…切れない!ついには「いいね」まで飛び出して、キャラクターと共に同じ世界に生きているような気持ちにもなってきます(池袋にギャングはいなさそうですが)

    気になるのは誠とタカシの年齢。そろそろいい歳なのでは…?回を重ねるに連れ、おふくろさんが、結婚について口うるさくなってるのがその証拠かも。
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    投稿日:2024.04.17

  • ますたぁ

    ますたぁ

    いつも通りの4編収録

    ・泥だらけの星
    ・鏡のむこうのストラングラー
    ・幽霊ペントハウス
    ・七つの試練


    ・泥だらけの星
    芸能人の不倫・浮気スキャンダルのお話

    他の本を読んだ感想でも書いたことあるけど
    同じ芸能人でも不倫の発覚がダメージになる人と然程影響がない人がいる不思議
    クリーンなイメージを持たれている人ほど世間は容赦なく叩く傾向がある

    個人的には、不倫は民事の問題であって、当事者以外に関係はないし
    嫌なら見ないという方法で抗議すればいいだけと思っている

    その一方で、他人事だからと無関係でいる事の危うさについても一定の理解はあるかな
    不倫は他所の家庭のことだからと、あまり公にならず、公然の事実として普遍的に広まるのもまた危ういと思う
    世間の倫理観は社会全体で培っているものなので、一家庭の問題と言えど、社会的な大前提の確認という意味で広く知らしめる意義はあるのかもとも思うようになったかな

    でもまぁ、世間は騒ぎすぎだし、暇人が多いのだなと思う


    ・鏡の向こうのストラングラー
    出会い系カフェでの首絞め魔が現れたお話
    ストラングラーはIWGPシリーズの原初の存在ではあるけど、今回のは全く関係のない新たな変態が現れたもの
    今回の犯人は殺人までは至らず、失神させるまで

    古参の読者としては、ストラングラーと聞くと「おっ」と身構えるけど
    一冊の中で2番目のエピソードなので、ストーリーにそんなに深みがない
    でもまぁ、マコトとタカシ達の事件解決までの手順がスマートになったという印象
    ま、犯人が雑というのもあるのだろうけど
    そして制裁までのすんなり

    もう、この展開が定番となっている安心感すらあるね

    似顔絵かきが得意なシュンが再登場
    ちゃんと自分の道を歩んでいるようでよかったなぁ

    シリーズも長くなると、既存の登場人物はその後に変化があるのに、マコトの周囲はそんなに変わっていないという時空の歪みを感じるんだよなぁw


    ・幽霊ペントハウス
    高層マンションの最上階で、天井から妙な音がするという依頼

    IWGPなだけに、本物の幽霊とは思わなかったけど
    まさかそっちの方向の真相とはね
    因習村のホラー展開かよ……

    親からのネグレクトよりも酷いし、宗教二世とも違った社会亭な恐怖を感じる


    ・七つの試練
    承認欲求を満たすために、徐々に過激な試練になっていくゲームに参加する子供達のお話

    「いいね」のために見を危険に晒す子供達
    うーん、私からしてみれば「で?」という感じではあるんだけど
    今どきの若い子にとっては「いいね」の数はそれなりの力を持つのでしょうね
    その割にはいいねの数が数百くらいなのがしょぼい
    誇れるのは精々万バズくらいからじゃないですかね?と身も蓋もない事を思ったり

    主催者の情報を探るマコトが頼りにする人と言えば一人しかいねぇ
    北東京一のハッカーであるゼロワン
    そっか、ゼロワンでもオニオンルーティングは無理か
    ゼロワンならもしかしたらと思ったんだけどね……
    そう言えば、Torという名前が普通にニュースに出るようになったのって何の事件がきっかけだっけ?



    リアルタイム性が売りの一つであるIWGPシリーズだけど
    文庫化するまで数年かかる
    でも、数年前の事件なのに今でも類似の事件や問題が思い当たるのって、世の中は本質的に進歩がゆっくりなんだと改めて思う
    続きを読む

    投稿日:2023.10.01

  • sada69

    sada69

    幽霊ペントハウスは少しオカルトぽさも感じられながら楽しく読めた。マコトが色んな人とのコミュニケーションとりながら真相に辿り着く過程が面白い。

    投稿日:2023.07.29

  • memo

    memo

    もう流行についていけてない/ 浅すぎる/ 若者たちへの解像度が低すぎる/ 時事ネタ浅はかミステリ/ 解決方法もいつも一緒/ 自分が窓口になって、キングの暴力で圧倒してお終い/ ひねりもミステリとしての面白味も皆無/ 続きを読む

    投稿日:2023.07.24

  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    目次
    ・泥だらけの星
    ・鏡のむこうのストラングラー
    ・幽霊ペントハウス
    ・七つの試練

    似顔絵かきのシュンとか、天才ハッカーのゼロワンとか、懐かしいメンバーも出てきてちょっと嬉しい巻。

    未成年との飲酒&淫行問題で俳優活動を脅かされているイッキを救う(泥だらけの星)
    出会いカフェを利用した連続首絞め犯を探す(鏡の向こうのストラングラー)
    高級億ションの最上階の天井裏からの異音の謎を解く(幽霊ペントハウス)
    SNS上の「いいね」をエサに危険行為に若者を誘導する(七つの試練)

    この中で時代性が一番強く出ているのが表題作。
    「もっと」「もっと」と親から尻を叩かれ、敷かれたレースのうえを走らされる子どもたちには、ネット上の無責任な「いいね」にすら縋らずを得ないのかもしれない。
    「たまには子どもを褒めてやってくれ」というマコトのセリフに気づかされる。
    単純に承認欲求の塊と切り捨ててしまうのは、安易に過ぎたなと反省。

    少し前に『ミステリと言う勿れ』を読み返したばかりなので、ここで傷ついている子どもたちのそばに整くんがいればいいのにと思ってしまった。
    「人間が作ったルールなんて、その時の都合で決めたものなんだから、破ったっていいんですよ」
    何をしてもいいということではなく、ルールのために自分を殺さなくていいのだ、と。
    自分が変わるか、環境を変えるか、何ができるかを一緒に考えてくれる人が傍にいれば、といつも思ってしまう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.11.29

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