【感想】おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線

岩波明, 小野和哉, 林寧哲, 柏淳 / 光文社新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ゆう

    ゆう

    発達障害の特性をよく言い表していた。感情の制御に関する記述が少なく物足りなさを感じたが読みやすく障害を見直す良いきっかけになった。

    投稿日:2024.01.05

  • tomohix

    tomohix

    ADHDやADHは、他の障害を含めて互いに関連していて、とくに幼児期の診断においては、これらを区別することは困難であることを学んだ。
    それを含めた様々な理由により、診断を下すのが困難である。血液検査のような測定できる指標がないのも、医師の大変さが想像できる。

    成人期ADHDの特徴も挙げられていて、私もそれなりに合致しそうな感じがする。遺伝性もそれなりにあり、両親の様子もしっかりヒアリングする必要があるとのこと。すべての担当医師がじっくり対応してくれていることを望む。

    成人の発達障害の患者さんは、受診先に困っているようで、医師数の増加と、患者が探しやすい(担当分野を明示する)ように、業界として対応してくれるとよい。

    第5章の薬物療法では、薬の種類や量により、人ごとに効果が大きく異る。合う合わないがある。調整が大変なことがよくわかった。もし私や家族が必要になったら、根気強く対応しようと思う。

    患者がお互いに思いや悩みを共有し、新しいスキルを習得する取り組みがある。マクドナルドでの段階的な技術習得のように、よく整備されているプログラムだと思った。
    プログラムに参加することで、自分の居場所ができ、自閉症的な行動が減少するとのこと。

    プログラム終了後、自主的なグループで集まってゲームやハイキングをするなど、ピアサポートが機能している。仕組みを作るのは大変だったと思う。

    自己理解、職業訓練、就職活動、定着支援の取り組みの紹介もある。
    得意不得意を理解しているので、なにをサポートしたらよいかがわかり、定着ができやすい。
    HTML、CSS、RPAといったことまで職業訓練が用意されているのに驚いた。サポートすれば多くのことができる。
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    投稿日:2020.12.15

  • yumo

    yumo

    タイトル通り「おとなの発達障害」という視点で経験豊かな執筆陣による豪華な一冊。
    成人期の方に対する支援や課題について、とても分かりやすくまとめられていた。

    投稿日:2020.10.09

  • takeshishimizu

    takeshishimizu

    おとなの発達障害の現状が知りたいと思って読み始めたが、どちらかというと医療の現場や支援の状況についての話で、具体的なケースについての説明が少なかった。Aさんの場合・・・という感じの構成になっているのを期待していたので。まあ、書店で自分の目で見て買っているので文句は言えない。教育の現場にいると、とにかく保護者に問題ありと思えるケースは多い。しかし、それを直接言うことははばかられる。子どもに期待をかけすぎるケースも多い。親が期待しなくなったらおしまいだ、とも言えるかもしれないが、期待のかけ過ぎで子どもがつぶれることがある。その子なりの頑張りを認めてあげて欲しい。子どもが発達障害である場合、そのことに気づかずに2次障害を起こしてしまうのも恐い。分かってあげて、それなりの対応をしてあげると、良い面を伸ばすこともできるのに、と思えることも多い。もっとも、自分の子育てを振り返ると、まったくえらそうなことは言えない。まあでも、高校中退しようと、家出をしようと、いずれなんとかなるようにはなる。最終章の筆者が盛んに書いているが、専門家にはもっともっと教育現場や子育て中の保護者に対して、研究の成果なり、いろいろな症例について話しをしてほしい。自分自身も機会があれば勉強したい。続きを読む

    投稿日:2020.09.13

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