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柴田勝家 / ハヤカワ文庫JA (56件のレビュー)
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teastrain
柴田勝家…柴田勝家?! 戦国武将の?となるけど、もちろんペンネーム。 評判が良かったから読んだけど、凝ったSFだった。 私は「鏡石異譚」が好き。 未来の自分が時々「警告」をしに来てくれる少女。 人生で…出会うはずの事故を回避して成長し、大人になった時に今度は幼い自分に会える。 遠野物語とSFを絡めるってアイデアが凄いし、首元のアザを見つけた時のゾッとする感じも最高! タイトルになった「アメリカンブッダ」も面白いけど、バーチャル世界から現実に戻った時に、世界的有名人のミラクルマンが主人公を「待っていたよ」と受け入れたのがよくわからなかった。 あと、巻末の解説を有名声優の池澤春菜さんが書いていて驚いた。続きを読む
投稿日:2024.03.23
りおん
SFと民俗学の融合のような話が多い。 以下ふたつが特に好きだった。 古い実家の壁が崩れ、そこにあったものにどんどん狂わされていく『邪義の壁』。 主人公が壁に魅了され、おかしな方向に傾倒していくホラー…感が好き。 物語は悪いものであり感染するものなので、物語を国内に持ち込ませないようにする『検疫官』。 検疫官である主人公が少年と出会い、数十年後に……という話でオチがとても良かった。続きを読む
投稿日:2024.03.21
imemuy
柴田勝家、ずっと気になってたのがやっと読めた。がっつり民俗学の雰囲気。SFで擬似数学的科学的な発想の世界観のものは多いけど歴史社会的なアプローチで語るとこういう感じになるのか、と興味深かった。設定は全…てが新鮮で、スー族のVR技術、邪義の壁、アメリカンブッダあたりが展開としても面白かった。続きを読む
投稿日:2024.02.11
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「アメリカ大陸で未曾有の災害が発生。取り残されたのは、仏教を信じ続けるインディアンだった。星雲賞受賞作を含む著者初の短篇集」
投稿日:2024.01.18
bishop-ms
表題作をはじめ6本の短編が収められている 私の好みでは表題作であるアメリカン・ブッダが面白かった 仏教の教えを訥々と語るミラクルマンとそれを仮想世界で聴く主人公の視点で描かれている 仮想世界は現実世界…と体感時間の速度が異なっており、ブッダの教えを聞きながら世界が一巡する 現実で語るミラクルマンに仮想世界が追いついて入れ子の構造となる それにより現実と仮想の壁を曖昧にした幻想性を仄かに感じた 私達の現実も今あるルールや常識に確固とした礎はない そんな当たり前を感じさせてくれた作品続きを読む
投稿日:2023.12.03
阿羅漢
なにかの書評で見かけてからずっと読んでみたかった小説。 なにより作家の名前が「柴田勝家」さんというのが忘れがたくて(笑)。 久しぶりに日本のSF読んだなぁ。 仮想空間にまつわる話が多かった。 ”仮想空…間のSFもの”というと、ウィリアム・ギブスンの「モナリザオーバードライブ」なんかを思い出しちゃうけど、本作の仮想空間は、なんていうか、植物的な?穏やかな涅槃的世界観。リアルと仮想の狭間で緊迫した戦いなんてない。 モナリザの頃は、サイバーパンクなんて呼ばれてたけど、あれから40年超。仮想空間の世界はパンクから緩やかな死へ向かっているみたい。 当時はどこまでも広がる無限の空間だった電子世界は、閉塞感とともに平和すぎて死の匂いがするよう。 続きを読む
投稿日:2023.11.04
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