【感想】「判断するのが怖い」あなたへ 発達障害かもしれない人が働きやすくなる方法

佐藤恵美 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
(13件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 稀白

    稀白

    そぉそお!そぉなんだよ〜、、しんどいんだよねー
    っていう、分かる〜!ができる本。
    特段、新しいことが書かれていたり、革新的な「技」を紹介しているわけではない。
    ただ我々はその「分かるわ〜」に飢えているんだ。

    本文にも該当項があったので、意図的にそう書かれているんだと思うが、カウンセリング的な文脈で進んでいく。
    特に憐れむことも、甘えとすることもなく、特性が淡々と語られて整理されていくのが、読んでいて安心できた。

    正直、9時5時の仕事において、この特性は損にしかなり得ない。
    助けを求めて本を読んでも、あなたにしかない個性だとか、人に頼れとかそれは甘えとか、時間管理をするためには時間を管理しよう!とか、もうめちゃくちゃだ全然分かってくれてないな、でも当たり前か自分が悪いな、という流れで悲しくなるのが常だったから、「誰にも共感されず足を引っ張る存在」っていう扱い方をしてくれた本は斬新で、「それゆえに不幸にもヒネてしまっているんだよ、でもそれはバイアスかもしれない。特性を解体して苦しみに向き合おう」という語り口にちょっと救われた。
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    投稿日:2022.10.01

  • まじょきき

    まじょきき

    グレーゾーンの人の特性がよくわかりました。行動の転換が苦手、曖昧さの把握が難しいなど、決めることを阻む特性があることがよくわかりました。

    投稿日:2022.07.17

  • pinkchou

    pinkchou

    このレビューはネタバレを含みます

    本書は、ネットで選んで購入した。ネットは、自分の気になっているキーワードで本を絞り込めるので確かに便利だが、仮にネットで目次など一部を事前に見ることができたとしても、実際の本を手に取らずに、本を選ぶことにはデメリットもあると思う。本書は、非常に勉強になったと感じる部分もあったし、自分(もちろん、あくまで個人的に)が求めた内容と少し方向性が違うと感じた面も少しあった。
    医学的に明確な定めがあるものではないとの趣旨を前置きしたうえで、著者は、「発達障害特性」について紹介している。確かに、私には本書に書いてあるその特性の要素のうちほとんどが当てはまると言っても良いと思われた。ただ、著者が指摘するように、本人に特性があっても、その特性自体が十把一絡げにできるものではなく、また、特性があったからと言ってそれが顕在化するかどうかは、その人のおかれた環境等によるものとされていた。個別に、個々人が置かれた状況に即して、自分自身を(良い意味で便宜的に)表すキーワードで把握することがより良い自分の理解、不安の解消につながると書かれていたと思う。
    本書を読んで良かった点は、例えば、完璧主義だとか、まじめすぎるとか、容量が悪いという、性格や能力の問題に帰されていた事柄を、「あいまいなものの把握が難しい」とか「部分から全体への統合が難しい」とか、「注意がすぐに別のことに向いてしまう」ように、認知や考え方の「特性」と言い換えることで、より原因を理解しやすくなり、また、うまくできないのは自分のせいだ、という劣等感から幾分か解放してくれた点だと思う。
    また、日報をつける、上司と定期的な面談の機会をもらう、重要度などのレーティングする、時間を区切って悩む、といった日常業務上のアドバイスも盛り込まれていた。
    一方、後半のアンガーマネジメントやカウンセリングに関する章は、なるほどと頷ける点ももちろん多かったが、自分自身では、怒りをコントロールできなかったり、カウンセリングを活用してみたいという気があまりなかったためか、全体の中で、少しだけそれらの章の位置づけに唐突感のような感覚もあった。
    自分自身の考え方の癖や、物事の捉え方の特性(あいまいな基準のものへの対応が難しい)については、おぼろげながら分かってきたようにも思うが、では、今後どのようにすれば迷わずに1人で判断できるようになるか、そこはまだ具体的にイメージが持てず、不安があるようにも思う。非常に勉強になったが、今、この自分が直面している現実は、とてもつらい。しかし、こうした本は調べていると、世にたくさんあるようにも思う。悩んでいるのは、自分だけではないのかもしれないと思う。

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    投稿日:2022.05.16

  • mizthewhiz

    mizthewhiz

    このレビューはネタバレを含みます

    発達障害のいわゆるグレーゾーンの例を多数載せており、さまざまなケースを知ることができる。

    社会に出れば当たり前と思われることができない、というものは当事者にとっては辛いものであり、また改善したくともなかなかできない、そしてまた評価が下がり、という負のスパイラルに落ち入る。

    対処法についてもいくつも例示はされているが、視覚的にわかりやすい記述は多くはないため、この本を足掛かりにライフハック的な本を漁って自分に合った対処法を探すのが良いのではと感じている。

    社会に出てしまったら、配られたカードで生き抜くしかなく、辛いけど何かしら工夫していかないともっと辛くなるだけなのよね。。。

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    投稿日:2022.04.24

  • tentecomyer

    tentecomyer

    私自身、読んでいて共感できることが多く、自分ごととして読み進めた。
    グレーゾーンの人にとって、曖昧な表現や事柄をどう対処するかを丁寧に教えてくれる良書。
    知らず知らずに心を消耗していることもあるので、
    自覚的になり、休むことも大事という助言も響いた。
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    投稿日:2022.02.14

  • かばお

    かばお

    特性とそれにより陥りやすい心理を区別して捉え、それぞれに対策を講じる論説は、既読の他書とは異なる視点を得られました。観測可能な症状をレーティングしそれに応じて対策するのは参考になりました。判断というより仕事全般のやり方に言及されていますし、発達障害に限らず職場のコミュニケーションに悩む人にとって有益かも知れません。自分にとってはほぼ既知で、実際どうやるのかも難しさについても言及が欲しいと思いました。続きを読む

    投稿日:2022.01.10

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