【感想】なかないひばり

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにｾﾝｾの作品を読みました。
亡き親友の弟を引き取ったフォトグラファー×引き取られたツンデレ高校生。
清澄は、仕事仲間でもあった親友の死に責任を感じ、唯一の肉親をうしなったひばりの家族になろうと決意。
何となくひばりとの間に距離を感じていて悩んでいた清澄だけど、実はひばりは清澄に秘めた想いを抱いていて…という甘くて切ないストーリーでした。

王道なんだけど、ｾﾝｾの描く清澄とひばりの表情ひとつひとつからいっぱい伝わってくるものがあって物語に引き込まれました。
ひばりから兄を奪ったのは自分だと悔やみ、居場所をと考えて同居するうちに、お互いに相手への想いがつのっていく経緯が丹念に描かれていて切なさMAXでした。
回想シーンでひばりがにぃと交わした最後の言葉を後悔していたのが本当に辛くて。

あと、アングルがものすごくいいですよね。
Hシーンのところでも、時々ドキッとさせられる角度からcpを描いてくれていて、おおっと思ってしまいました。
日常シーンでも写真を切り取ったような美しいアングルがいろいろあって、とても印象的でした。

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★3.5。なんだかゆらめく青い炎のように、静かに、内に秘めた熱を持つ受け攻めでした。
交通事故で兄を亡くした弟と、彼を引き取った兄の親友。眠った攻めにキスする受け。攻めは気づいているものの簡単には手を出せない。心情とか丁寧に描かれていて号泣とまではいかないけど、しくしく心が痛みました。

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