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勢古浩爾 / NHK出版 (13件のレビュー)
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bachbygg
著者の読書歴、本の読み方、読書論、推奨本を紹介した読書エッセイ。 著者が1万冊以上読んできた読書家だったとは知らなかった。しかも他の読書家と違って、24歳までほとんど本を読んでいなかったらしい。 なの…で、子供の頃からの読書家とは視点が違うように思った。本を読み始めた時期にはすでに大人だったので、本に没頭する感じではなく、少々冷めた目で本を見ているように思った。著者は立花隆さんや斎藤孝さんのように、子供の頃からの読書家で、本が血肉になるほどの読書はしていないと謙遜して言うが、少なくとも自分の思想を支える知識にはなっていると思う。 巷で読書家を自認する人でも、一冊の本さえ上梓するのは大変難しい。70代になった著者が、今でも著作を出版できるのは膨大な読書のおかげだろう。 ひとつ、この本で読んでいて気になったのは、これまで読書した本のタイトルを本文中でずらずらと並べていること。 これは章末や巻末に一覧表にして欲しかった。読書した本を取り上げるなら印象に残った本だけで良いと思う。続きを読む
投稿日:2023.05.02
mysterymanbo
我らが凡人と同じ目線での読書論。こうした本を待ってました! 読書好きなら誰もが感じる、他人には言えない悩み。名作や古典といわれている本がそれほど面白いと思わない、読めば人生が変わるとまで言われる哲学書…が難解過ぎて読み進められないなど「趣味が読書」と自他ともに本好きを自称していながら、自分の読解力や感性に問題があるのではと疑心暗鬼のあなたに捧げる凡人のための読書論の登場です。続きを読む
投稿日:2023.02.23
まさのり
著者は本が好きなんだなーという熱量が、よく伝わってくる本でした。 本の読み方や目的などは人それぞれで正解はなく、「本が好きだから読む!」という理由だけでいいでしょ!という論旨で、私も同意出来ました。 …ただ、他の著名人の悪口が多すぎるのが気になりました。。。。 ぜひぜひ読んでみて下さい。続きを読む
投稿日:2023.02.15
たかちゃん
勢古浩爾の読書論は面白い。 今まで名作と言われるものを読んで、どこがいいんだかよくわからない、ぜんぜん面白くないと思ったことが多々あった。 でも私は、名作と言われる文学や哲学は読まなければ真っ当な…読書家とは言えない、という呪縛に長年囚われていた。 著者は「読書は面白いが基本だ。何かを得ようと思って本を読むなんて私は考えない」と指摘。 名作の呪縛からスッキリ解き放してくれる。 著者が、色んな作家の批判(悪口っぽい)を気持ちよく言うのが痛快。そこまで言っていいの?と、他人事ながら心配になる。続きを読む
投稿日:2022.03.28
9678
僕も作者同様、本を読み始めたのが遅かったので、共感するところは多かった。やはり好みは人それぞれ、今は楽しい本、心に沁みる本と出会えれば幸せかな!
投稿日:2022.03.09
tokyobay
1万冊読んだ著者による読書論。読書家の殆どが通る道、それは哲学書に親しめるか挫折するか。著者は哲学書に約20年を費やした結果「結局、自分をこじらさせただけでなんの収穫もなし」と結論付けているが、「自分…をこじらせた」という経験もひとつの大きな収穫と言えるのではないだろうか。そもそも読書の醍醐味は「自分をこじらる」事にあると思うのだが。続きを読む
投稿日:2021.11.12
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