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松永正訓 / 文春e-book (2件のレビュー)
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総合評価:
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ろこ
●タイトルが某有名曲に似ているけど、中身は充実! 読む価値あり! 育児・出産の情報って多様な情報が溢れていて混乱しませんか? そして、子供がの行動で気になることがあったとき「この方法をしていれば・…・」と自分の無知を反省したりしませんか? わたしは、経験があります。 この本は「こうすれば早く〇〇ができるようになる」「こうすれば高偏差値の優秀な子供になる」という本ではありません。 なぜなら、医師としていろいろな子供を見てきた経験を持つ著者は「どんな子どもでも親子で力を合わせて輝く人生を作っていける」という考え方を持っているからです。プロローグにも「他人より高い偏差値の大学に入るのは重要ではないと考えるようになった」とあります。 代わりに、本書では 「10歳を過ぎたら自立した子供になるためにはどういう考え方が必要か」ということに着目しています。 わたしが特に参考になったのは「食物アレルギー」についてのコラムです。2020年の本なので最新の知見で書かれていると思ってよいと思いますし、わたしが子供のアレルギーについて大きな病院で医師から説明されたことと同じで安心しました。 肌あれしていたり、アレルギーが有る子供がいると偏った知識を持った方に肌の炎症を抑えるのに「ステロイドはよくない」など言われたり、医師や相談する人によっていろいろな意見をもっているので情報過多で悩んでいる方にはおすすめです。 また、「今さら育児本を読んでも・・」という方にもおすすめしたいです。 わたしは出産してから育児本を読んでみようかなという心境になるまでに5年かかりました。 この本では「子育ての改善に手遅れはない」としています。 今まであまりよくない対応だったとしても、これから改善していけば子供の傷ついた脳も改善していくとのことです。急に180度変えるのはなかなか難しいと思います。わたしも読後に「さっそく間違えた・・」と思ったことがありました。でも、子供が自由に育つためのコツを知っているかどうかで親の行動が少し変わっていけるのではと思います。 また、発達障害についても現状や小児科医との関わり方が詳しく書かれているので気になる方は参考になるかもしれません。 最後に、本書は全体を通して「子供の持っているパワーを信じて待つ」ことの大切さを語っています。「短所は長所」この考え方は大人にも自己肯定感をつけるのに必要な考え方ではないでしょうか? 子育ては親育てという言葉が聞かれますが、それは親自身がなかなか思い通りにいかない子育てを通して新しい発想で子供と育っていくチャンスがあるという意味なのかなと考えるきっかけになりました。続きを読む
投稿日:2020.11.21
文藝春秋公式
【“しつけ”をやめてみませんか?】子どもを尊重する「オーストラリア式」声かけから、「叱る」のではなく「教える」子育て法まで。どんな子でも輝かせる感動の育児書。
投稿日:2020.04.03
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