【感想】貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか

加谷珪一 / 幻冬舎新書
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
7
7
8
2
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • haru2012

    haru2012

    ここ20年昇給なしの日本、海外に比べてモノが安いが賃金も低い。国際的な地位も急低下。大国幻想は捨て、経営者がリスクをとって自ら新陳代謝できるようにすべし。1億人の消費市場と過去の資本蓄積を生かすしくみを作るべし。

    社内失業者、つまり給料をもらいながら仕事をしていない人が1/3も居たのでは、労働生産性が上がらないのもあたりまえだと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.02

  • 本ぶら

    本ぶら

    読んだのは、たしか去年の11月くらい。
    思っていたより、つまんなかったw

    ……と、2年以上前に出た本を、そう言ってしまうのは、たぶんフェアじゃない(^^ゞ
    ていうか、読み出して、つまんなかったこともありw、かなり斜め読みしちゃったこともあってw
    その点でも、「つまんなかった」は言いすぎなのかもしれない。

    とはいえさー。
    今も本屋で売られている商品の内容が、2年や3年でつまんなくなっちゃうっていうのもなぁー(^^ゞ
    ま、最近の新書なんて、そんなもんだよ。すでに自分が知っていることをそこで再確認して、「やっぱり俺/わたしって賢いよね」とニンマリ自己満足に浸る。
    それが最近の新書の商品特性。時事ネタがテーマになっているやつは特にそうw、と言っちゃうなら、それはそうなんだろうけどさ(^^ゞ

    そんなわけで、自分も自己満足に浸りたかったのか?(爆)
    タイトル脇の見出し? サブタイトル?の“ますます転落していく国で云々”というのは、自分もかねがね感じていた(^^;
    ていうかー。
    この本を読む人は、それを感じているからこそ、この本を手に取るんだと思うのよ。
    だとすると、第1章:日本はこんなに安い国になっている、第2章:安さだけではない日本の転落って、わざわざ載せる必要あるの?(^_^;

    ま、タイトルは「貧乏国ニッポン」なわけで。
    それは前フリとしてないと!っていうのはあるんだろうけどねw
    でもさー。なら、1章と2章はまとめちゃっうか。
    もしくは、第3章:なぜこんなに安くなってしまったのか、を先にバーンと出して。
    1章と2章に書かれていることはその補足としてちょこっと載せる、みたいな形の方がよかったんじゃないのかなー。
    というのは、1章と2章に書かれていることって、いかにも最近の新書的っていうかさw
    本を買わすために、刺激して関心を引いているだけって気がしちゃってさー(^_^;

    いや。書かれてあることはホントもホント。冗談抜きで、今の日本の状況はこのままだと本当にヤバイよってことが書いてあるんだと思う。
    でもさ。著者がその例としてあげらていることって、(少なくとも)自分はイマイチ実感的じゃないっていうか、恣意的っていうか。
    例えば、「年収1400万円は低所得」とか言われても、今の日本人の平均年間所得って、確かその半分にも遠く及ばないわけじゃない?
    そうなると、違いすぎちゃって。
    もはや、「はぁー。アメリカ人って、お金持ちだなぁ〜(笑)」くらいにしか感じられないし。
    ディズニーランドは日常的に行く所じゃないし(ま、日常的に行く人もいるらしいけどw)。
    あと、「もはや自動車は富裕層の持ち物」とか書かれても、地方に行けば、みんな普通に乗ってるもんなぁー(^^ゞ
    ていうか、自動車。近所の40歳くらいのプータローは2台持ってるよ(爆)


    そういえば、去年? 一昨年?
    WBSだかモーサテだか忘れちゃったんだけど、アメリカ(ニューヨークだったか?)のランチの値段がいかに高いかってことを紹介していたことがあって。
    今、向こうではランチで1500円以上は当たり前。2500円くらいっていうのもザラ、みたいな話を見ていた時、「昼飯にそんなに金かけるって、バッカじゃねーの、アメリカ人!?」と、一瞬思いかけて(^^ゞ
    でも、自分のランチの基準である500円〜600円くらいというその金額が、自分が社会人になったウン十年前の金額から全く変わっていないってことに気づいて。
    「あぁ…。そりゃ確かに停滞(ていうか衰退?)するわ、日本経済…」と愕然としちゃったことがあるんだけど(・_・;)
    ぶっちゃけ、この本で挙げられている例は、現在の瞬間風速的なことばかりで。
    (日本人の)バブル崩壊以降の時間を踏まえた上で、それを実感させてくれる例が書かれていないのよ(^^ゞ
    そのくせ、香港のホテルのビールの値段はどーちゃらこーちゃらみたいなことは書いてあるからさ。
    その香港のホテルって、ペニンシュラ? シャングリラ? そんなところ、一般庶民は泊まんねーよw やっぱ、日経BP社みたいなとこに勤めて、その後野村證券の投資運用会社みたいなとこに転職。今は独立してコンサルタント業しているみたいな人はお金持ってるんだろうなぁー、みたいな穿った見方を、ついしちゃうんだと思う(爆)

    ついでに言えば、著者は高級ホテルに関心があるのか、“外国人の金持ちは、超高級ホテルがないから日本に旅行に来ない”みたいなことも書いているから、そういう面でも、(経団連の提灯記事ばかりの)日経臭wを感じちゃうんだと思う(^^ゞ

    ま、旅行の目的が、いいホテルや旅館に泊まることの人は確かにいる。
    旅行の期待や満足度を、泊まる所の良し悪しで測る人なら、もっと多いだろう。
    でも、泊まる所なんて、安全で清潔ならどこでもいいと思って旅行を楽しんでいる人も沢山いると思うけどなw
    ついでに言っとくと、政府のコロナ下における旅行支援策は、そういう旅行をする人や宿に対しての支援になっていない。
    これまでの時代ならともかく。選挙で勝つための政治ばかりやってると、これからの有権者に見限られるよ(--〆)


    そんな、この本だったが。
    第3章の冒頭、“では、なぜ日本はここまで安い国になってしまったのでしょうか。(中略)日本企業の競争力が下がり、経済成長が出来ていないことが最大の原因です”を読んだ時、それ! それだよ!と。
    この本を読んでいて、初めて著者にシンパシーを感じた(^^)/

    2000年代の初めの、例の戦後最長の経済成長だけど、でも、実感なき経済成長と言われた「いざなみ景気」の頃。
    その時の経団連会長は、「(今は好景気だけど)給料は上げない。雇用も増やさない。なぜなら、今は新興国の追い上げが厳しいから設備投資をする方が先だからだ」みたいなことを言っていた。
    でも、その後、“新興国の追い上げが厳しいから設備投資をしていたはずだった”家電メーカーを初めとする日本の一般消費財メーカーは、新興国のメーカーにボロ負けしちゃったと。
    サンヨー電気はなくなっちゃったし、シャープも鴻海に買われちゃった。
    なのに、経団連会長の言うことは、その後も「今は円高だから給料は上げられない」。
    円高が収まると、今度は「日本は労働生産性が低いから給料は上げられない」等々(←じゃぁどうなったら、給料上げて、雇用を増やせるんだよ!って話だ)。

    要は、著者もこの本で書いているが、何年か社長を務めるサラリーマン社長が、自分が社長のときにリスクを取って失敗したら汚点を残しちゃうから、新たな事業を初めたり、将来のビジョンを示したりしない。
    さらに、(一般消費財メーカーに限って言えば)売れない商品を作ったら、自分の汚点になるから、どの商品も似たような面白くもなんともないモノばかり。
    そういえば、アマゾンとか見てるとつくづく思うんだけど、今の日本のメーカーが作るモノって、その商品を見て、「これが欲しい!」とは全然思えない。そんな商品ばかりなんだよね。
    ぶっちゃけ、今の日本の企業が作った商品って、どれもダサいっていうかさ(爆)

    ていうかさ。
    今の日本の末端消費財メーカーで、いまだにブランド力を保持している会社って、どれほどある?
    街や近所を歩いていると、前と比べて外車に乗っている人がすごく多くなったけど、みんな、日本の自動車メーカーがつくった商品に魅力を感じていないってことなんじゃないの?
    でも、そりゃそうだろう思うよ。
    だって、どのメーカーも、どのクラスも、日本車はどれもおんなじ格好してるんだもん。
    ま、自動車というのは高い買い物なわけで。
    誰だって、性能の悪いものを買って失敗はしたくない。
    また、ディーラーとの長年の付き合いとかっていうのもあるから、日本車を選ぶ日本人は多いんだろうけどさ。。

    そんな風に、今のところは、日本人にとって「メイド・イン・ジャパン」は、商品購入の上での安心となっているけど。
    でも、このままいったら、10年か20年もしたら、日本人のマインドですら、「メイド・イン・ジャパン=ダサいから買いたくない」になっている可能性は十分あると思う。
    だって、今でも、スマートフォンと言ったら、アップルかサムスンなわけでしょ?
    掃除機だって、パナソニックでも、東芝でもなく、もはやダイソンなんじゃない?

    でも、の家電メーカーが世界を席巻していた頃、ダイソンもアップルもサムスンなんて会社はなかった。
    いや、あったのかもしれないけ(アップルはあったかw)ど、少なくとも日本のメーカーの敵ではなかったわけだ。
    だけど、今はそれらに日本の家電メーカーはボロ負けだ。
    なぜかといったら、それは著者がこの本で書いているように、日本企業の競争力が下がったからだろう。

    なぜ、競争力が下がったのかといえば、たぶん、やっぱり著者が書いているように、日本の会社の社長の多くがサラリーマン社長で。
    自分の業績(成績?)に汚点がつくのを恐れるあまり、将来を見越したリスクを取らない。ついでに言えば、将来のビジョンを示せない。だから、日本の会社の社員は、時代遅れになってしまった仕事に従事したり等、労働生産性の低い仕事をせざるを得ない。
    要は、①経営者が経営者としての仕事を全然していない(もちろん例外も沢山いると思うが)。
    ②だから、今の日本企業に競争力はなく、よって、日本の経済力は下がる一方。
    ③よって、90年代後半以降、日本人の給料はずっと横ばい。
    ④給料が低いから、自然と(というか必然的に)安いものばかり買う。
    ⑤企業は商品が売れないと困る(なによりサラリーマン社長が困るw)から、価格設定を低くする。
    ⑥それが30年近く続いて、いつしか日本人の誰もに「その商品は○○円。それ以上高ければ買わない」という固定観念が出来上がる。
    ⑦商品価格を上げられないから、企業は品質向上やあらたな商品開発・研究開発、さらにはそれにともなう賃金や雇用にお金をまわせない。
    ⑧ふと、気づいたら、日本と海外ではモノやサービスの価格がとんでもなく開いていて。そこでつくられている商品も、それをつくるシステムも海外の企業と比べて時代遅れなものになっていた。
    そういうことだよね?(^_^;

    ていうかさ。
    この著者も含めて、今の日本人はバブル批判が大好きだけどさw
    でも、あのバブルって、戦争が終わって何もない時代の人が、自らが少しでも豊かな生活を送ることを夢見て、死にもの狂いで働いたからこその好景気なんじゃないの?
    今はバブル批判してさえいれば、みんなの共通の了解として多くから賛同を得て“映え”ていれるからさ。
    あれはアメリカが対共産国対策として日本を豊かにするよう誘導したんであって。あの戦後復興は、決して日本人が起こした奇跡じゃないみたいに言われることが多いけどさ。
    ま、確かにそういう面はあったのは事実なんだろうし。
    また、著者が書いているように、“1980年代の日本について(中略)他の先進国の豊かさに近づきつつあったものの、まだ完全には追いついてない時代だった”というのも間違いなく事実だと思う。

    でも、戦後の日本の豊かな暮らしっていうのは、日本の一般庶民が初めて獲得した豊かな暮らしだったというのは、今、なぜか誰も語ろうとしない事実だし。
    また、バブル崩壊後の日本人の暮らしが、「不景気だ」、「生きづらい」とか言いつつも、バブルの頃より豊かなのも確かだ。
    それを忘れて、戦後の復興や高度経済成長、さらにバブルがあっての今の豊かな暮らしを享受している現在の日本人が過去を批判ばかりしているのは卑怯だし。
    何より、バブルの頃と比べて不景気だからしょうがない、80年代と比べて生きづらいからしょうがないと、無責任な評論家やマスコミ、ネット記事に思いやられることを理由に、今の日本人が幸せになる可能性を狭めているだけ…、なんじゃない?w

    著者が書いているように、今の日本の企業競争力が衰えているのは確かだ。
    それは、それこそ、かつてウォークマンやCD、DVD等々、その時代のスタンダードとなるモノやシステムを創り出せていた日本企業に今はそんな力が全くないのを見ても明らかだろう。
    自動車産業は、今でこそ世界でそれなりのシェアを持っているが、たぶん(間違いなく?)それらも2000年代初めの家電メーカーの轍を踏むことになると思う。
    極端な話、日産あたりの方がルノーとくっついている分、日本の会社として残って。むしろ、トヨタやホンダあたりのほうが、サンヨー電気やシャープのように新興国メーカーに買われちゃう可能性が高いと自分は思う。

    そんなこと書いたら、その根拠となるデータを示せ、みたいなこと言う人、ごまんといるんだろうけどさ(^_^;
    今の日本人の一番ダメなのはソコだと思うw
    なんにでも正解があると思い込んでいて、正解を求めてばかりでリスクを冒せない。
    だから、今は何かというと、データ、データ、エビデンス(爆)
    それって、この本の著者が書いている「サラリーマン社長」と同じじゃん(^^ゞ
    (いや。サラリーマン社長にだって、優秀で将来を見据えている人は沢山いる。それは間違いない)

    しかし、国の基幹産業たる自動車メーカーがボロ負けなんて事態になったら、日本経済はひっくり返るだろう。
    そうなったら、アメリカはそんな国と同盟組んでいても何のメリットもないから、同盟を破棄して見捨てるはずだ。
    アメリカに見捨てられたら、日本は中国とロシア、あるいは北朝鮮や韓国の草刈場になって。ウクライナやジョージアのように、領土をどんどん奪われてしまうだろう(^_^;
    もしくは、経済力がなくなったとはいえ不沈空母として十分有用とアメリカは軍事基地化するのか?
    そうなった時、そこに住む日本人にはどの程度、まともな雇用先があるのだろう?
    著者は、この本の中で、“日本人が海外に出稼ぎに行く日も近い”みたいなことを書いていて。そこでは、“高い賃金を求めてアジアで働くことを検討している日本人が増えている”みたいなことを書いているが、自分はそれは甘すぎる観測(というよりウケ狙い?w)であるように思う。
    確かに、この2022年の今なら、それは(それも、一部スキルとやる気のある人には)あるのかもしれない。
    でも、20年先、あるいは10年先、海外の出稼ぎというのは、そんなホワイトカラーの仕事を求めてではなくて。文字通りの出稼ぎ、つまり、今、日本で飲食店やコンビニ、肉体労働、あるいは風俗店で働いている外国の方たちのような出稼ぎになるように思う。

    だってさ。海外の企業だって、なるべくなら自分の国の人を雇用したいと思う方が普通だろうし。
    なにより、かつての経済大国ジャパンの人なんて使いにくい。なら、これから発展する国の人の方がいいって考える方が普通の感覚のような気がするけどなw
    著者は、今はタイ辺りで日本人観光客のために日本人を雇いたいと思っている、みたいなこと書いてるけどさ。
    10年先、あるいは20年先、日本人って、海外旅行に行けるほどお金持ってるの?(^_^;
    だってさ。日本って、どんどん人口が少なくなっているんだよ。
    人口が少なくなっているということは、働く先が今ほどには必要なくなるということだよね。
    人口が少なくなっているということは、まず、サービス業が成り立たなくなる。
    海外相手素材産業・装置産業は多少希望ありそうだけど、でも、一般消費財をつくる企業は(少なくとも今のままでは)海外の企業に勝てないだろう。
    金融やIT企業にいたっては、今も海外の企業に勝てていない。
    もちろん、世間に知られていないだけで、実はその分野で世界シェア何十%持っているなんて会社、日本には今でもそれなりにある。
    でも、いくら人口が減っても、それらの企業で日本人全部の雇用がまかなえるとは思えない。

    一方、国内に目を向ければ、今だって、郵便局や銀行の統廃合はあるし。スーパーがつぶれて、買い物難民って言葉をよく聞く。
    もちろん、コンパクトシティ化みたいな方策はあるんだろうし。
    また、人口減と働き口減がうまく釣り合うなんてことも、もしかしたらあるのか?^^;
    でも、どちらにしても人口が少くなった分、経済は縮小する。
    経済が縮小すれば、災害があっても行政の対処は今ほど出来なくなるだろうし。
    人口が少くなくなるのは国土の端々から進むだろうから、たぶん、そこに中国やロシア、あるいは北朝鮮や韓国によって侵食されていくだろう。
    いや、もしかしたらASEAN諸国だってあり得るのかもしれない。

    そう考えると、なら、人を増やせばいいんじゃない?ってことになる。
    でも、祖父祖母、親、自分、子、孫…等々の子供の数を見ればわかるように、時代が進むほど子供の数は少くなっていく。
    今の中国を見たってそれは同じ状況なんだから、つまり、人口減というのは経済の成熟による国民の価値観の変化によって起こる必然なんだと思う。
    つまり、国がいくら対策しようと、昔みたいに子供が増えるわけではない(いや。対策はいいことだと思うし。絶対必要なことだ)。
    てことは、人を増やすためには移民しかないってことだ。
    移民というと、途端に拒否反応を示す人が多いから、選挙で勝つことが至上命題の今の政治家は絶対やろうとしない。
    つまり、そこ、なんじゃない?
    今の日本、今の日本人にとってタブーなこと、それこを実行することこそが日本を再び豊かにすることになると自分はそう思う。

    20年くらい前、「インフルエンザで会社休みます」と言ったら、「風邪くらいで会社休むな!」と怒鳴られる会社、普通にあった。
    でも、今、まともな会社でそんなところはない。
    バブルの頃、Tシャツで仕事に来ていいなんて会社はまともな会社とは思われなかった。
    でも、今は普通にある(恒久的にそうであるかは大いに疑問だけどw)
    バブルの頃、学生が住むアパートはエアコンどころか、扇風機すらないのが普通だった。
    でも、今、それらは普通にある。
    不景気、生き辛いと猫も杓子も言っている今の日本だけど、よくよく考えてみれば、私たちの暮らしはこんなにも豊かだし。昔より生き辛くない(^^ゞ
    ていうかさ。
    チケット収入やインバウンド収入ゼロでもオリンピック開催できる国、世界にどれだけある?
    それをやり遂げた自らの国を、ちょっとは誇りに思ってさ。
    もっと、自らの国に、そして自らに自信を持とうよ(^^)/
    戦後、やっとつかんだニッポンの一般庶民の豊かな暮らしをここで終わらせていいわけがない。
    「日本経済があの頃(バブルの頃)のようになるなんて、もうない」なんて、誰かが無責任に言ったことを賢しげに口真似してないで。
    豊かな暮らしをおくりたいなら、個々が一生懸命考えて。そして、それをやってみることだ。
    著者も書いている。
    “何かひとつの方策で全てが解決するといった魔法のような回答を求めること自体が、一種の「甘え」であり、こうした日本人の甘えた感覚こそが日本経済を低迷させる原因になっている”と。
    それは、言い変えれば、今の日本人は、個々の人が考えたこと、思ったことを何のしがらみもなくやってみることが出来る!ってことだ。
    バブルの頃の経済繁栄をもたらした、戦後の復興を成し遂げて、今の日本人の豊かな暮らしの礎を築いた世代はもうほとんどいない。
    今残っているのは、バブル崩壊以降、失敗し続けている人たちばかりだ(^^ゞ
    そんな人たちに、エラそうなことを言う資格はないのは言わずもがな。
    今の日本人(今を生きている全ての日本人)はさ。自らの幸せのために、自ら考えたいろんなことを自ら実行して、全然OK! 今って、そのくらい恵まれた時代なんだぜ(爆)
    続きを読む

    投稿日:2023.01.29

  • ライオン

    ライオン

    暗澹たる気分になるけど、これが現代日本を取り巻く不都合な真実なんだろうなぁ。世界のどこでも働ける人材になる、かぁ…。

    投稿日:2022.11.17

  • marin2011

    marin2011

    現在の日本を知るうえでとても参考になる良書。
    構成としては日本の現状として貧しくなっていることを証明し、なぜ貧しくなったのかを解説し、金利や為替の説明が為された後、今後どのようにすれば良いかが書かれている。
    あまり経済について詳しくない人ほどスゴい参考になるので読んでほしい。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.30

  • puttyhama

    puttyhama

    日本はいつの間にかすごい貧乏な国になっていた!
    「一体いつから貧乏なの?」
    「アジアの中では金持ち部類なんじゃない?」
    「アメリカの貧富の差に比べたらマシじゃない?」
    「日本の技術は世界一でしょ~」
    なんて、のんきなことを言っている日本人よ~
    この本を読んだら
    「うわ~!!」って思うのではないかしら?

    バブル景気とかあって金持ちになった気持ちが続いているのかもしれないけど…実はそれって「まぼろし~」だったらしい…

    衝撃を受けたのは…
    アメリカで年収1400万円以下は低所得なんだそう
    貧しいとされる基準が日本と全然違うのね…
    アメリカってやっぱり経済の基礎体力がすごいわ…

    今や日本はアジアの中でもかなりの貧乏国になっているそう。

    と、まあ…数字でバン!と出されると
    リアルにヤバさを感じます。
    てな感じで読めば読むほど暗くなる内容で…

    古き良き昭和な会社のシステムが全く通用しない世界になっているのにそれに気がついていない社長がいる会社はダメになる~のだそう。

    じゃあ解決策は?それ教えて!
    ってなるんだけど…
    具体的な策がこの本に書かれているわけではないです。

    世界を見据えた経済のありかたを各自で考えること…
    自分でちゃんと考えることができる人が増えることが大切なんだろうな…

    さしあたって…私にできること…
    うむむ…
    思いつかん…
    続きを読む

    投稿日:2022.05.20

  • 本好きの社長

    本好きの社長

    コロナ禍における日本の現状と世界の中でどのように戦っていくべきかが書かれた一冊。著者の本は他にも読んでいるが、本著はコロナ禍において急遽出版したのか、他の本に比べて参考文献が少ない印象だった。そのため後半では著者の個人的な日本政府に対する施策が列挙されており、客観的な裏付けがない主観論になっており残念だった。続きを読む

    投稿日:2022.04.23

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。