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東山彰良 / 文春文庫 (38件のレビュー)
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Limei
登場人物と共に台北の路地を駆け抜けた日々からの結末に、衝撃が大きすぎて、心が揺さぶられ続け、読後は何も手につかないです。 あの瞬間の1つの発言が、1つの選択が、ちょっとしたノリが、振り返れば大きく人…生に影響を与えていく衝撃。 切なくて、でも若い頃の勢いってそういうものだったりするよね。 台湾行きたい。 続きを読む
投稿日:2024.02.28
ななこ
面白かった。ストーリーも良かったけど、1984年あたりの台湾の雰囲気が知れる。毒蛇や龍山寺が出てくるあたりが特に。日本の長屋みたいな感じだったのかな。近所の家に上がり込んで勝手に冷蔵庫のもの食べるとか…、信じられない距離感。 続きを読む
投稿日:2023.09.25
koma
私には合わなかった。 淡々と読んでしまった。驚き・哀しみもなければ、登場人物に思いを馳せることもなく。
投稿日:2023.04.02
Anno
このレビューはネタバレを含みます
2015年、アメリカ。少年ばかりを狙って惨殺する連続殺人鬼<サックマン>が逮捕された。 彼の弁護を担当することになった国際弁護士の「わたし」は、30年前台湾で過ごしていた少年時代を思い出す。「わたし」は<サックマン>のことを確かに知っていた。 1984年の台湾と2015年のアメリカを舞台に、家庭的な不幸に振り回される少年たちの姿を描いた青春ミステリ。 解説が小川洋子さんだったので手に取った初読の作家さんの本だったのですが、とても良かったです。 1984年の台湾、当時13歳中学1年生だった3人の少年の物語。喧嘩や万引きなどをしつつも、ブレイクダンスの練習に興じ、困ったときには助け合ってきた3人の関係は、それぞれの家庭の問題によって崩れていきます。 1人は兄の死によって母親が精神を病み、1人は継父から日常的に凄惨な暴行を受け、1人は母が浮気相手と出奔したことにより家庭が崩壊し……。追い詰められた3人が選んだ選択が、結果的に後のアメリカの連続殺人事件へ繋がる事に。 ほんの13歳という子どもが選んだ選択肢を考えると、少年らしい頑なさと残酷さに眩暈がします。彼らには、周囲の大人に頼れる人間がいなかったと考えるとさらに。 「誰」が「誰」を殺し、殺されたのか。物語中盤で明らかになるシーンは淡々としていながらもパッと風景が変わるようで印象的です。 台湾での少年時代とは全く変わってしまった関係ですが、それでも少年時代の思い出は痛々しくきらめいています。死者の思い出に生者が敵わないように、死んでしまった思い出にしか放てない輝きがあるようでした。 ヘビが物語上重要なアイテムとして登場するので、物語の構成もありウロボロスを連想しました。自らの尾を食むヘビは円環となり、死と再生や永続性の象徴でもあります。物語の終末は冒頭へ還り、痛ましくも楽しかった少年時代へともどっていく……というのをイメージしているのかな、と。考えすぎかもしれませんが。
投稿日:2023.01.30
yonemy
流が面白かったので。流の脇役たちもところどころ登場。「おまえがおれたちを思い出さないかぎり、おれたちはおまえといっしょにいられない」で涙が出そうになった。これは誰なのか、想像しながら読むのも楽しかった…。続きを読む
投稿日:2023.01.28
㋮
東アジアのスタンドバイミー。ストーリーは痛々しいけど、人類愛というか優しい眼差しがあって、心穏やかに読み進められました。 台湾行ったことないけど、情景の描写がとにかく良くて、街の喧騒、匂い、蒸し暑さ、…空の高さ、少年たちの走り回る足音などなどが活字から立ち上ってきて最高だった。続きを読む
投稿日:2022.12.26
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