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篠原悠希 / 角川文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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スピカ
今の九州が舞台。場所をイメージしながら読めるのは良かったけど、主人公の隼人を応援する気になれなかった…
投稿日:2022.11.07
rei
このレビューはネタバレを含みます
感情を表に出さない鷹士の、願いが切なくて悲しい…そんな鷹士を強引にでも繋ぎ止める存在、主人公の隼人がそばにいて良かった。 襲撃した側、された側の敵同士だったふたりが隼人と同郷の神子・史人やサザキとともに連れ去られた薬女&比女を救い出すため、一緒に旅する過程はわりと好き。少年たちのいざこざ?がリアリティある。 あと、途中で登場する高照がいいキャラしてて好き。巫女なのに気が強くて、普通の女の子のような雰囲気なのに、ひとたび巫女としての立場になるとキリッとして一歩引いた客観的な意見を述べるそのギャップがかっこいい。 史人の変化(成長?)はすごくよくわかったけれど、肝心の主人公の成長がイマイチ描かれなかったところが少し残念。隼人より鷹士派だな… 和製古代ファンタジーという、なかなか新しいだろうジャンルに着眼して話を考えた点は面白いと思った。
投稿日:2022.05.28
Sachi_HYDEIST
人は突然強くなったりはしない。 主人公は何も出来ないのは当然で、物語が進んでパワーアップアイテムを手に入れて強くなるような事がないので良かった。 それにしても主人公が心の成長が全く見られないのが残念。次巻に期待。
投稿日:2021.03.14
茶柱たつこ
古代九州、今よりもずっと神々の存在が近かった頃。 養い親と兄妹に囲まれて幸せに暮らしていた少年・隼人の日常は、突然攻め込まれたことによって破られる。 家族と引き離され奴隷にした攻め手の中には同じ年頃の少年・鷹士がいた。 生まれも育った環境も違うふたりは浮いた存在であるという点では一致する。 だから分かり合えたのだろうか。 鷹士が選んだ最期とその望みが切ない。 だからこそ未来を見ることができたのは嬉しいし、彼らのこれからも楽しみだ。 神宝を探す旅で各地の特徴や民の特性が分かるのも面白かった。 もっといろいろな人々の様子も見てみたい。 史人と高照におりた母神の宣託は何だったのだろう。想像はつくが。 神の導きがあったとしても、彼らの未来は確定してはいないのだ。
投稿日:2021.02.21
motchmama09
古代九州=久慈島を舞台に少年たちが様々な困難に立ち向かい、成長していく話。 旅人だった養父に拾われ、豊邦の阿古の里で育った隼人とその隼人の住む里を襲った津櫛邦の剣奴•鷹士。初めは自分の平穏な暮らしを奪った鷹士に反発する隼人だったが、雑奴となり、折に触れ自身を助けてくれる鷹士に次第に心を開き、成人した鷹士の雑奴となる。いろいろあって火邦の大郷や隈邦の大郷、高来津の郷へ共に旅することになり、お互いの出生の秘密を知る。まだ王の居ない、けど日留座による緩やかな支配の世から戦いによって国を束ね、治めようとする長脛日子の野心を隼人と鷹士は阻止出来るのか、ハラハラしながら読んだ。寡黙だけど、イザという時頼りになる鷹士、天真爛漫な隼人の今後が気になる、続編が楽しみ。
投稿日:2021.01.03
秋待
ん~、なんかどうも……主人公の隼人が、いちいち要らないことやるし言うし、泣くし喚くし事態を引っ搔き回すしで、かと言って見直せるような目覚ましい活躍をすることもなく、読んでいてモヤモヤしたのが、のめり…込めなかった最大の要因でしょうか; 他の登場人物も、どうにも自分本位な言動が多くて、誰も好きになれないまま終わってしまった感……。 世界や用語などの設定説明のシーンが多かったり、随所で都合の良い道具や術が登場したり、なんだかなぁ……。この時代を舞台にした作品はあまり見かけない気がするので、そういう点では興味深く、ストーリー自体をいまいち楽しめなくて残念でした;続きを読む
投稿日:2020.12.30
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