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斉木香津 / 双葉文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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馬南神空
異能を持つ女性捜査官を主人公にしたシリーズの第一弾らしい。異能は物語のラストで、ある登場人物の心情を明らかにするためぐらいにしか使われず、お話の中で浮いている感じ。続刊の惹句を見る限り、シリーズが進む…につれて、使い方はこなれていっているようだ。癖のある登場人物が多く、短めのページ数の中に、これでもかとばかりに、ややこしい人間関係が詰め込まれていて、半ば呆れてしまうほど。この手が好きな人には楽しめそう。ただ、物語のエンジンになるエピソードが、オチ的に扱われて、ラスト近くまで伏せられているので、少女の事件へ執着が異様で、無理矢理感のある筋の運びになっている感はある。続きを読む
投稿日:2022.08.10
えびっちゅ
超能力、なくてOK! そもそも目を見張るような強い能力ではなく、本筋にもあまり絡んでこない。伊坂幸太郎の『砂漠』はよかったよね。 ミステリーとしては、謎解きではなく、事件の背景が明らかにされる過程を楽…しめる。 読後感、もの悲しいというか、やりきれないというか…。超能力と真々子が雑音。続きを読む
投稿日:2021.08.22
herbtea
「超能者には~」と副題にありますが、基本的にはちゃんとした(?)普通のミステリです。休養で小さな村にやってきた休職中の女刑事。そこで起きた事件をひそかに調べることになるわけですが、小さな集落ならではの…人々の確執や思惑が事件の真相を覆い隠し複雑なものになっていました。超能力に関しては多少示唆される部分がありますが、ほぼ全編にわたって気にしなくてもいい展開です。少なくともこの本に関しては、私はこの超能力部分はいらなかったと思いますが、シリーズ一冊目としてキャラの紹介という位置づけだったのかもしれません。続きを読む
投稿日:2020.11.16
けんしう
超能力者が出る話が好きで、書店でそんな小説を見かけると手が出てしまう。本書もそう。しかも刑事もの! でも2つの意味で裏切られてしまう。主人公は超能力を持ってはいるが自由に使いこなさないし、刑事ものとい…っても捜査ではない。長期休養で訪れている田舎町であがった死体の真相を探ろうとはするのだが捜査ではない。 なんでこんな設定に、こんな展開にしたんだろうと疑問に感じたが、読みすすめるうちに止まらなくなった。そんな結末かと思わせてのさらなる展開が待ち受けてて。んーー、我慢して読み進めて正解ってこともあるんだな。 なんならシリーズ化してほしいとさえ思う。続きを読む
投稿日:2020.02.23
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