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落葉沙夢, 白井鋭利 / MF文庫J (1件のレビュー)
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表現としては、両親を事故死で亡くしたモノを直せる能力を持つヒロインが2日ぶりに目覚めた兄(準主人公)に発したセリフ「命は直せないんだから」、願えば対象としたものを壊せる能力を持ったサブヒロインが人を壊…した時の描写“まるで哀れな操り人形の糸を切ったように、まるで不出来なロボットの電源を落としたように、まるでごっこ遊びに飽きられたぬいぐるみが放り投げられるように、まるで神が彼の人生に興味を失ったように。”が気に入った。主人公の能力が“自分を殺した相手へと憑く異能”なのは物語の序盤で薄々勘付いてしまった。けれども「一度死なないと能力が発動しない主人公」は、主人公は絶対に死なないという物語のタブーをぶち壊しているようで面白味があった。主人公を生き返らせるための整合性を作る意味合いでも“自分を殺した相手へと憑く異能”は機能していた。主人公として生き返り、ヒロインを本当のヒロインとしたオチに感服した。続きを読む
投稿日:2023.03.31
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