【感想】不思議なアンティークショップ まくらくらま作品集

　まくらくらまさんの作品集になります。この作品集は、標本姉弟が標本のオーダーを受け、オモテとウラの世界をつなぐアンティークショップが舞台になっています。店主は以下のふたり？といっていいのか悩むけれど……

　ボン：骨格標本の男の子で、ウラ世界での店主。首から下はすべて骨。
　リク：透明標本の女の子で、オモテ世界での店主。身体の骨が透けており、ホルマリンのお風呂に入る。

　怪しくて不穏で淫靡な世界ながら美しい作品集です…。乙女の本棚でいうなら、「詩集『山羊の歌』より」というより、「黒猫」の世界観です。生まれ変わったら蝶の標本になりたい…うん？湊かなえさんの「人間標本」みたいじゃん…。

　そうそう、まくらくらまさん、リアルで骨格標本と暮らしているんですって！！凄い人ですよねぇ(汗)。続きを読む

素敵すぎる。
タイトルの通りアンティークな雰囲気で、かつ可愛くて綺麗で少し怖い、そういう絵とお話。
絵が本当に美しくて引き込まれる。モノクロはまた別だけど、カラーだと東京喰種のような絵の雰囲気もある。…「隠された薔薇園」という話が特に美しくて怖くてゾッとした。どのお話も悲しみを纏っていて引き込まれる。
ビレバンに置いていて、表紙を見た瞬間にこれ絶対好きだっていう直感があり、直感を信じてよかった。こういう本大好き。

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