0
歌野晶午 / 角川文庫 (35件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
MO-FU
陸上選手に焦点を当てたミステリ作品。 作者らしいトリッキーなトリックが炸裂するけど、有名な「葉桜」に比べると少しパンチが弱いかも。 けれど、選手の心理描写なども合わさって、その淡白さが作品の雰囲気に一…役買ってると思いました。 この作品割と賛否両論なのですが、その理由がメインのトリックがアンフェアであることに起因するそうで... 確かに予備知識が前提ではあるんですが、結構露骨な伏線が序盤に散りばめられており、そこからこの発想に行き着くのは、頭が良い人ならイケるんじゃないかと思います。(自分の頭脳だけならまだしも、今の時代ネットもありますし。) ただトリックの性質上、謎を解かないまま読んだ方が楽しめる作品だと思います。続きを読む
投稿日:2024.02.21
こねこ姉さん@小説
全く予想だにしてませんでした笑 そうね、この方は葉桜の作者だもんね笑 そういうトリックしちゃうよね。笑笑 読者を騙すトリック。そして、希望に溢れるラスト。読みやすい文章。これぞ、歌野晶午文学ですね。
投稿日:2022.03.18
Kurashina
このレビューはネタバレを含みます
テンポ良く進み、しっかり騙され、そして爽やかな読後感。 謎解きやトリックにあまり重点を置いておらず、物語そのものもとても面白く、読まされる。 タイトルも好み。 トリックに関してはアンフェアだという向きもあるようだが、まぁギリギリフェアかなぁ。 2月16日にの33日後が3月19日という伏線もあり、そして「ハラダアユミを名乗る女」の中で同じく時間の基準のズレを利用したトリックが示されているところも憎い。 一つ難癖をつけるとしたら、本来「七年前」と 「七年後」の間には十七年間の時間差があるべきであり、エチオピア暦のこっちとこっちの西暦を比べて、とかこっちから見てこっちは七年前でこっちから見てこっちは、とかやれば問題ないのだが、少しモヤモヤとはする。 まぁタイトルに「七年間」ってあるし良いか。
投稿日:2021.12.27
有井 努 Tsutomu Arii
なかなか珍しいスポーツミステリーです。 あとがきにも記されていますが、作品全体に大きな 仕掛けが施されています。 読者はまさにその仕掛けにミスリードされます。 その仕掛けは最後に当然明かされてますが…、 「それはないよなあ」と思うか「やられた」と 思うかで読後感が違ってきます。 個人的には前者でしたが、よくこんなことを考え つくものだ、と感心しました。続きを読む
投稿日:2020.06.14
dai-4
なぜこれをチョイスしたのか、忘れてしまったけど、確かトヨザキ書評集からだったか。歌野作品だけにどんでん系を勝手に期待してたけど、そういう意味では拍子抜け。でも、物語そのものが読ませる内容だったし、事件…と謎解きを主眼にしているのではない、と考えると、これはこれでアリかも。それにしても、グランドキャニオンにおける瞬間移動の謎は、結局最後までほったらかしなんですね。続きを読む
投稿日:2019.03.12
おぬち
一気読み!本のタイトルで騙されたぁ!! でも時系列は苦手らしく、読み解くのに時間かかりました汗 わかってみると、ほぉ!!!あっぱれですわ!!という感じ。この単純な話なのに伏線で騙される感じがなんとも…好き。続きを読む
投稿日:2018.09.04
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。