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宮部みゆき / 新潮文庫 (12件のレビュー)
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yosimiko0126yum
なつかしい。とにかく懐かしい。 まだ独身で働いていた頃、休日は本屋に出向いて良さそげな本を買っては読んでいた頃、宮部みゆきさんの著作にハマって、時間を作っては読んでいた。 私が手に取ったのは、平成12…年発行の文庫版『平成お徒歩日記』だったと記憶している。この頃に結婚が決まり、生活が随分と変わった。 平成版は、懐かしい記憶とわかちがたく結びついている本で、おそらく探せば見つかるのではないかと思う。 『平成』が外されたこの本には、書き下ろしとして令和元年に実行された『お徒歩話』が入っている。著者も関係者も相応に年を重ねている様子が、微笑ましく身近に感じられた。 20年も前に書いたものがこうして形に残り、思い出されて新しいものが添えられるというのは、なんとも魅力的で滋味深い。 後年に残るものの確かさに、予想していなかった感銘を覚えた。続きを読む
投稿日:2023.03.15
daifukuomochi
このレビューはネタバレを含みます
書かれた時期によって文章のテンションの違いがすごい そこもかなりおもしろかった 小説にでてくる島流しや市中引廻しがどんなかんじなのか具体的に書かれていてよかった 名古屋の味噌カツが口に合わなかった話、愛知県民が読んだら悲しむぞ…っておもった まあ自分が食べ慣れてる味噌以外は微妙というのもわかる
投稿日:2022.12.16
hito-koto
宮部みゆき「ほのぼのお徒歩日記」、2019.12文庫。様々なところを楽しんでらっしゃいます。市中引き廻しコース、箱根旧街道、江戸城一周、八丈島流人コース、本所七不思議コース、善光寺、伊勢神宮、半七捕物帳コース、剣客商売コースなど。
投稿日:2022.11.27
ユメミラ
普段何気なく通過している場所がたくさん出てきて面白かった。 涼しくなったらまずはお堀の周りを歩いてみようかな。
投稿日:2022.08.17
0107springsteen
面白いんですが、いまいちマニアックさと酒と肴の良い意味でのいい加減さが足りず、品行方正に過ぎまする。 もうちょいハチャメチャに行ってほしいところですが、これはあくまで「嗜好」の問題ですな、間違いなく。
投稿日:2022.04.16
本ぶら
いつの間にやら、頭が“ほのぼの”に変わっていたので、読んじゃった本w しかし、「其の壱:真夏の忠臣蔵」が、平成6年7/22って! しかも、その前段である「剣客商売『浮沈』の深川を歩く」は、平成5年3…/17。 平成5年っていったら、93年だ。 93年の3月っていったらあ、あぁー、あぁー、あぁーってw 何を血迷ったか、その頃あった、あんなことやこんなことをまざまざと思い出してしまった(^^; 「其の参:関所破りで七曲り」(95年7/17、18)では、“東京非常厳戒体制”なんて言葉が出てきたり。 「其の六:七不思議で七転八倒」(97年5/13)では、神戸の例の事件の犯人が捕まって数日後だとか。 平成って、あっという間だったけど、こうしてみると(当時の著者の写真とともに←失礼w)31年間だったんだなぁ~と。 なんだか感慨にふけってしまった。 ていうか、93年の「剣客商売『浮沈』の深川を歩く」の中で出てきた、「イタリアン・トマト」には、あー、あった!あった!と大笑いw 「イタリアン・トマト」って、今でもあるんだろうか? しかし、「イタリアン・トマト」って。今、見ると、スゴい店名wだなーって思っちゃうのは自分だけだろうか? そう思うと、バブルのあの頃って、今は蔑んでみたり、憧憬してみたりだけど、そうは言っても今よりいろんなことが貧しい時代だったんだなぁーと。またもや感慨にふけってしまう(^^ゞ いや。別に、「イタリアン・トマト(いわゆるイタトマねw)」が貧しいとか、そういう意味では全然なくてね。 失われた20年とか言ってても、日本人って、なんだかんだと平成の31年間で「イタトマ」を、コンセプトから、ネーミングから、全部消費しちゃったんだなぁーって。 やっぱり、いろいろ感慨にふけっちゃうのだ。w そういう意味では、あの宮部みゆきもOLだった頃があって。 当時の流行りのレストランである「イタトマ」に憧れを感じていたりしていた、普通の若い女性だったんだなー、なんて。やっぱり、感慨w 宮部みゆきって。小説のイメージが強いこともあって、その家族や生い立ちを考えたことがなかったんだけど、この本はその一端を知れて、それが面白かった。 ていうか、著者の親父さんが、幕末の町奉行の矢部駿河守という人を「あれはな、おめえ、うちの御先祖だぞ」と言っていたという件が、すごく好きw 実は、ウチの家にも、そういう話があって。そういうのって、やっぱりどこの家にもあるんだなぁーって、大爆笑してしまったのだ。 大爆笑といえば、“現代の実話怪談を読んでいると、ときどき、四谷大木戸跡にからむお話を見つけます(中略) あてずっぽうですが、「四谷四丁目」と「四」が重なるのが、何となく不吉なイメージを醸し出すのでしょうか”もそう。 さすが宮部みゆき! 実話怪談は有名な大きな事件や事故の現場には必ずあるけど、有名じゃない大きな事件や事故の現場には全くないことを考えても、当たってると思う(^^ゞ その流れでいうと、「番外編:半七捕物帳」での、“人の心が理屈で割り切れないものであるからこそ、理屈に収めてルールを守り合うことで、初めて社会は成り立つ。 ルールに光を当てれば捕物帳になり、ルールで掬いきれない闇を見つめれば怪異譚になる”とか。 「其の七:神仏混淆」での、“何百年もの間(中略)無数の善良な人々の信仰を集め、心の支えとなってきた(善光寺や伊勢神宮等の)神様仏様の底力を、小賢しく侮ってはいけません”、辺りもいろいろ考えさせられる。 たまたま、ちょっと前に「99.9%は仮説」を読んだせいもあるのだろうが。 科学を否定する気はないけど、今の科学がわかっている「こと」というのは、ほんの一部のことで。その歴史というのも、たかだか数百年のこと。 一方、そんな科学が安直に否定してしまう、先人たちの知恵というのはウン千年、ウン万年の経験則でもあるわけだ。 「科学」に基づいてルールが決められる今の世だからこそ、先人たちの経験則には心に留めておかなければならないことがある。 そんな気がする。 そんな、やたら大爆笑したり、感慨だったり、考えさせられたりなこの本だが、都内のお徒歩巡りなんかは、馴染みの場所だったりすることもあって。 その場所の風景がまざまざと浮かんでくるので、「あー、あそこね」と楽しかった。 とはいえ、泉岳寺なんか、駅はさんざん利用しているのに、泉岳寺そのものは行ったことがなくて。 写真を見て、「こんなすごい門があるんだ」と感心してしまった。 そういう意味では、八丈島編が、もうちょっと何とかなんなかったかなぁ~と。そこは残念。 ていうか、表紙の女の人は誰?(爆)続きを読む
投稿日:2020.12.21
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