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桐野夏生 / 文春文庫 (136件のレビュー)
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ゴン
直木賞受賞作というので買った一冊。 余命宣告を宣言されてる元刑事と行方不明の子を探す母親の話 夢のシーンがある それが紛らわしい 上下巻通して登場人物の心理描写は細かく描かれてよくわかるが、同情…できないし理解もできない部分がけっこうあった。 ラストもなんだかスッキリしない。 結局誰が犯人?失踪事件の真相は? この小説は事件を解決したり真相を究明するみたいな話でなく、事件に関わる人の心理描写の話なのかなと思った小説でした。 続きを読む
投稿日:2024.02.16
bauasano
不倫相手の別荘地で、女性の愛娘が行方不明となる。全てを捨てて娘を探し続ける内に、元刑事が捜索に加わって探し続けるが、彼の余命はいくばくも無いが、献身的に探し続ける。
投稿日:2024.01.27
たかちゃん
あまりにキツすぎて、なかなか桐野夏生作品は読んでいませんでしたが、直木賞の縛りで読みました。 かなりきついシチュエーション。自分を見失ってしまうほどの強烈な事が起こりまくって、登場人物を翻弄していきま…す。 夢か現実か分からなくなるように作られていて混乱しますが、それも含めた世界観なのでしょう。 一気に読ませた素晴らしい作品だと思います。続きを読む
投稿日:2023.12.09
肘肩腰
巡る因果と業を突きつけられる。 設定はミステリー仕立てだが、わかりやすいカタルシスは無く、登場人物の誰もがそれぞれの真実を追い求めて人生の海を漂流している。 真実なんてものはないことが真実だ、と言わん…ばかりの途方もない孤独を味わうことがこの物語の醍醐味なのかもしれない。 大変ヘビーで精神削られました。続きを読む
投稿日:2023.09.17
suzuka
このレビューはネタバレを含みます
想像パートがたくさんあり、どれが本当なのかわからない。 カスミが高校卒業のタイミングで家出、どんなにか親は悲しんでいるか、とずっと思っていた。ところが母親は 『あんたに目茶苦茶にされるのは嫌だと思って気張って生きてきた』と言う。 その時のカスミの衝撃。自分だけが思い違いをしていた、書かれてなかったが、恥ずかしい、そんな気持ちもあったのではないか。 元刑事でスキルス性胃癌を患い余命わずかの内海。 彼の感じる、命が削られていく様子、混濁していく感じ方がきっちり書かれており納得感あり。 はっきりしないラストはあまり好きではない… 桐野夏生作品、とても好きなものと、嫌いなものとはっきり分かれる。
投稿日:2023.08.15
bukuawa
かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。 正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないの…だけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミ達の心の振れを描くのに必要だったように思う。 その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、でもやっぱり、ラストはきっちりと答えを描いてもらいたかった気もする。そこは読者の解釈次第ともいえるのだろうが。続きを読む
投稿日:2023.07.19
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