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桐野夏生 / 文春文庫 (131件のレビュー)
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ゴン
直木賞受賞作という事で買った一冊。 不倫と子供失踪の話 失踪した子供を探す話が中心の小説だと思ってたが、子供を探す母親の話の様に感じた。 子供を探す母親の心理が詳しく描かれていると思うけど、ちょ…っとでも子を捨て不倫相手を選ぼうとした心理がよくわからないような、気持ちは理解できる様な… 初めはあまり興味が湧かなかった話だったが、だんだん話に引き込まれて下巻がどうゆう展開になるか気になる小説でした。続きを読む
投稿日:2024.02.16
bauasano
不倫相手の別荘地で、女性の愛娘が行方不明となる。全てを捨てて娘を探し続ける内に、元刑事が捜索に加わって探し続けるが、彼の余命はいくばくも無いが、献身的に探し続ける。
投稿日:2024.01.27
bukuawa
かつて故郷を捨て、今は取引先の男性と不倫の関係を続けている女性を襲った娘の失踪事件を軸に、人間の持つ業を描いた作品。 正直、真っ当な倫理観や理想論を持って読むと、まったく登場人物たちを好きになれないの…だけれど、時にマンガ的でもある彼女らの振る舞い・心情は、どこか自分の心の片隅に潜む欠片のようにも思えて、憎めない。序盤に描かれる石山とのひりつくような生、そして後半の内海との冷え入るような死。途中回り道に思えるようなところもカスミの心の振れを描くのに必要だったように思う。 その長い旅路の果てにカスミが下した結論は理解もできるし、共感というか自分もその気持ちを共有できる境地になっていたのだけれど、でもやっぱり、ラストはきっちりと答えを描いてもらいたかった気もする。そこは読者の解釈次第ともいえるのだろうが。続きを読む
投稿日:2023.07.19
ルルみ
人物のいろいろな面を描かれていて、ストーリーの奥行きの厚さを感じます。 桐野夏生さん好きの贔屓目でしょうか。 下巻が楽しみです。
投稿日:2023.06.18
永杜
故郷を捨て上京し、結婚して子供を産んで不倫して そして、子供が一人いなくなった。 不倫相手の別荘で、家族がいるにも関わらず…なのが なかなかすごい性格だな、と。 初っ端から行動力があるな、とは思いま…したが そこの行動力はどうなのでしょう。 行方不明になった上の子のため、下の子の生活は あるようなないような…。 母親からしたら、な状態ですが、子供からしたら 自分はいらない子だろうか、と思うには十分ですし 父親の行動も頷けるものがあります。 自分で選んだ道ですが、これからどうするのか 子供はいるのか、気になります。続きを読む
投稿日:2023.05.12
ウスラトンカチ
直木賞受賞作ということで一読。 中盤まで読んでてっきりミステリーかと思ったが、全体を通してみると純文学に近いか。 上巻だけの感想を言えば、中盤までは心理描写も丁寧で、ストーリーもハラハラと楽しめた。… ただそれ以降のストーリー展開は「この展開必要だったか?」と思えるものが多く退屈に感じられた。 下巻への助走だと思いたいが…続きを読む
投稿日:2023.02.11
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