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宮内悠介 / 祥伝社 (12件のレビュー)
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みーば
フィリピンでは、かつて戦争の激戦地として、多くの命が失われた。 日本軍でルソン島で戦死した詩人・竹内浩三。 彼の詩に感銘を受けたTVディレクターの主人公は、本当の戦争をテーマに番組を作りたい思いを抱い…ているが、なかなか認めてもらえない。 仕事をやめ、一人フィリピンに旅に出て、竹内浩三の足跡をたどり始める。 謎の西洋人男女に襲われたり、山岳民族イフガオの娘に救われたり、 とんでもない事件に次々見舞われ、挙句に、拉致され、赤ちゃんの世話までするという、冒険に次ぐ冒険。 フィリピンの歴史、戦争、日本軍、宗教が少し理解できたような。続きを読む
投稿日:2023.07.06
げん
作者の作品を出来る限り出た順番に読んできて、作者はいろいろなスタイルに挑戦している?試している?好きなもの書いてたら結果こうなっている?みたいに感じてました。この作品、一作の中が、めちゃくちゃな展開で…、ハードボイルドなのか、恋愛小説なのか、どストレートの純文学なのか、わからない作品なんですが、不思議に素直に読めて、作者がわのブレとかは全然感じませんでした。一読者の勝手な感想ですが…。これが、宮内悠介スタイルになるのかな、と勝手に期待してます。次は「黄色い夜」かな。こんなスタイルの本書ける人は他にいない!続きを読む
投稿日:2023.05.16
黒い☆安息日
このレビューはネタバレを含みます
竹内ノートを追う冒険小説かと思いきや、ハードボイルドになったり、急展開で恋愛小説になったり、宗教問題になったり、華僑の財閥が汚職したり…随分とっ散らかったまとまりのない小説なんだけど、宮内さんの文章だから読めてしまうねんなぁ。 こんなとっ散らかりまくりやのに、最後の50Pでああいう散らかし方してくれるから油断ならん。戦争を選ぶ政治が最低だが、戦争を継続する政治も最低なのだということ。 とはいえ、ウクライナのゼレンスキーは現状戦わないと、国が地獄になるのが分かっての戦争選択だろうし…難しいよなぁ…ってこれは、本作と関係ない気持ち
投稿日:2022.06.05
百
ハードボイルドを想定していたら意外と強いエンタメ、というかコメディ風味。 どこかツギハギの印象を受けてしまって、どちらかに特化した方が集中できた気がする。 ラスト50ページの臨場感と荒廃感は読み応えあ…りでした。続きを読む
投稿日:2021.12.01
yuuyom
この作者の本を今まで何冊か読んだが、海外が舞台という点は共通していても、みんな語り口が違っていてびっくりする。今回はフィリピンが舞台で、第二次世界大戦当時の日本軍の所業と、最近のイスラム過激派の闘争と…が並行して語られ、戦争反対のメッセージが強く現れている。占いに左右されたりするあたり、ちょっと行き当たりばったりな物語展開のようにも見えるが、それぞれの登場人物の行動原理がはっきりしているので、読んでいて違和感は感じなかった。魅力的な人物も多く、私としては、トレジャーハンターのマリてお嬢様が主役で別の本を書いて欲しい。続きを読む
投稿日:2020.10.24
shinpapa
77軽妙でありつつ硬派なストーリーでしたが、長編にもかかわらず途中での破綻もなく、一気に読みました。異教徒の親友と愛する人が共に幸せでありますよう祈りたくなりました。自作に大いに期待です。
投稿日:2020.09.17
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